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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第10話 小猫涙の悲願、グレモリー眷属修行開始します!前編
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 兵藤君は再び力を二倍にして無理やり重力の波を打ち消した。


「木場、正直予想以上だ。お前強いじゃねえか」
「兵藤君だって凄いよ……ここまでワクワクするのは初めてだよ」 


 互いに息も切れて疲労が見えてきた。でも僕が思った通りだ、兵藤君は強い。小手先の技術じゃ勝てないだろう、なら……
 

 僕は左手に魔剣を創る、能力はなく切れ味を高めた魔剣、ここからは僕の本当の力で挑ませてもらうよ!


「はあっ!!」


 僕は自身が持つ騎士の駒の特性である速さを最大限まで発揮して兵藤君に攻撃する。


「!?ッ」


 兵藤君は僕の攻撃をかわすがさっきまでと違い余裕がない表情だった。立て続けに兵藤君に攻撃を放っていく、そして僕の攻撃の一つが兵藤君に掠った。


「……なるほど、それがお前の本当の武器か」
「うん、魔剣創造はあくまでも僕が持つ力の一つ、僕の本来の武器は騎士の駒の特性である速さを生かした戦いさ。といってもここまで本気を出したのは君が初めてだけどね」
「そりゃ光栄だな」
「だからもっと見せてよ、君の実力を!」


 僕は更に速さのギアを上げて兵藤君の周りを縦横無尽に駆け回る。


「速い!祐斗の本気は初めてみたけどここまでだなんて……!」
「私ではもう目で追えませんわ、祐斗君、凄い……」


 これが今の僕が出せる全力だ、さあ行くよ兵藤君!


 僕は背後から兵藤君目がけて全力で剣を振るった、彼は反応できていない、貰った!


「おりゃあっ!!」


 ドゴンッ!!


 兵藤君が地面を思いっきり殴って地面をえぐる、その時に出た土埃や岩の破片で視界を遮られて一瞬動きが止まってしまった。


「チェックメイトだ」


 そして次に目を開けると背後から兵藤君が僕の首に手刀を当てていた。


「速さは大したもんだったが咄嗟の状況に弱かったな。それでどうする、まだ続けるか?」
「……いや、この状況から抜け出す方法が思いつかない。僕の負けだよ」


 もしこれが実戦だったら僕は今頃やられていただろう、でも負けた悔しさもあったけどそれ以上に楽しかった。ここまで全力で戦えたのは初めてだったからだ。


 こうして僕と兵藤君の模擬戦が終わった。


 



side:イッセー


 今回は俺が勝ったが木場の底力には正直驚かされたな。戦闘だけで言えば小猫ちゃん以上の才能を持っていると思う、グレモリー眷属でも一番強いだろう。


「楽しかったぜ木場、また戦いたいな」
「あはは、だったら僕はもっと強くならないとね。じゃなければ君には到底追いつけそうもない」
「お前なら直に強くなれると思うぜ」
「ありがとう、兵
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