第二章〜緋の帝都 〜夏至祭〜 外伝〜波乱の鼓動〜
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い?」
少女と少年のやり取りを微笑ましそうに見つめていたオリヴァルト皇子はある事に気付いて尋ねた。
「そ、そうだよ……自分だって公式行事でのダンスはずっと避け続けてるくせに……」
「ふふ、それですか?うーん、アテはあるのですけど上手く誘えるかどうか…………」
「ええっ!?」
「これは驚いた……そんな相手がいたのかい?これは”帝国時報”あたりが色々と騒ぎ立てそうだな。」
少女の口から出た予想外の答えに少年は驚き、オリヴァルト皇子は目を丸くした。
「ア、アルフィンが公式行事でダンスなんて…………やっぱり”四大名門”あたりの子息だったりするの……!?」
「ふふっ、まだ秘密です。まあ、貴族の方であるのは間違いないのだけど。―――そうそう、兄様。実は、このアルフィンから提案したい事があるのですが……」
少年の反応に苦笑した少女はオリヴァルト皇子を見つめて誰もが見惚れるようは笑顔を浮かべた。
〜同時刻・帝都サンクト地区・聖アストライア女学院〜
同じ頃清楚な雰囲気を纏った黒髪の少女が女学院の中庭にあるベンチに座ってある人物から届いた手紙を読み始めた。
「今朝届いた手紙……ふう、姫様に見つかったら大変なことになっていたかも。『拝啓―――初夏の候。いかがお過ごしでしょうか。ふふっ、相変わらず身内相手に堅いんですから……………………え…………………」
手紙の内容を読んで苦笑していた少女だったがある部分を読んで呆け
「…………っ!!リィン兄様、どうして………」
辛そうな表情で唇を噛みしめ、悲しそうな表情になって呟いた。
「……………………」
そして少しの間考え込んだ少女は立ち上がって決意の表情でトリスタがある方向を見つめた―――――
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