暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の観測者
護衛
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なのがよい?」
「勝手に引っ張ってきて何言ってるのよ。それに、私がテレポートで
逃げられないように能力を使って封じていたでしょう・・・」
「まぁまぁ。選ばないなら俺が選らんじまうぞ!」
「はぁ、もう好きにすれば・・・」

俺はショートパンツに肩の出るTシャツを結標に見せる。

「これなんかどうだ?」
「・・・」
「試着してみてくれよ」
「・・・」

結標はしっかりスルー。しかしそこに店員さんが登場する

「お客様。どんなものをお探しですか?」
「あぁ、試着室したいんですけど」
「彼女さんの試着ですね?こちらへどうぞ」
「か、かの!?ちが――」
「はいはーい。今行きまーす」

俺はついに反応を見せた結標の背中を押し誘導する。
そして、そのままの流れで結標を試着室に押し込んだ。

「どうだ、結標ー?」
「・・・」
試着室の中から返答はない。
怒らせてしまったか。心配し始めた時、試着室のカーテンが開く。

「はい」
それだけ言って、俺の選んだ服を着て姿を現す。
そして、その姿は天使にも見えた・・・

「か、かわいい・・・」
「は?何言ってんの・・・」
結標は少し頬を赤らめる。

「いや、普段さらしにブレザー羽織ってるのしか見ないから」
「『馬子にも衣装』ってことかしら?」
「いや、普通にかわいいよ!ちょっと別の服持ってきてもよい?」
「まだやるの・・・?」
「じゃぁ次で最後にするから!」
「はぁ・・・、好きにしなさい」
「じゃあ行ってくる!!」

俺は呆れる結標を背に、急いで服を探しに行く。
そして5分ほどで試着室の前に戻った。

「これ着てくれ!」
俺は選んできたコーディネートを見せる。

「あんた、いま何月だと思ってるの・・・」
「秋ぐちだろ?知ってるよ。でも着てほしいんです!!」

俺の懇願の声があたりに響きわたる。

「わ、わかったから。静かにしなさい」
周りの視線に負けた結標は、試着室のカーテンを閉め、着替えを始める。

しばらくして――
カーテンが開き、恥ずかしげに俺に姿を見せる。

「ど、どうかしら・・・」
「・・・。かわいい・・・」

俺が着せたコーディネートは男のあこがれ・・・
『白いワンピース』に『大き目の麦わら帽子』。そして実はお願いしていた事。
結標は髪をいつも縛っているので、ほどいてもらった。
天使が完成した!

さらにコーディネート以外にも、普段強気な態度なのに恥ずかしがっているあたりがさらに・・・
結局最初の服だけ俺が購入し、結標にプレゼント。という形でまとまった。

服屋を出て『なに考えてるの』と結標に怒られたのは必然だった。

その後、俺達は学校で使用する筆記用具を購入しお昼等を済ま
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