『桜』
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何もなく平凡な日々
其れを羨む僕と
何もなく平凡な日々
其れを嘆く君は
あまりにも違い過ぎ
何も得られないと
思い込んでいた
向き合えるわけない
自らそんな荒波に
飛び込みたい君なんか
馬鹿にしてるのかと
思うほど楽観的な君は
僕の苦しみなど
鼻で笑って済ますだろう
同じ痛みを背負った君は
僕の痛い立ち位置に
気付いたんだろうか...
死にたいとそっと呟いた
そんな君は
あっけなく逝ったんだ
笑えるほどに弱いね
あんなに波乱万丈
望んでたのに...
桜咲く頃に君は
あっけなく儚く散った
笑えるほどに弱いね
あんなに波乱万丈
望んでたのに...
ざまあみろなんて
言わないから
次生まれてくる迄に
羨むべき事じゃないと
肝に銘じてろ
哀れな桜よ
悲しみの血を散りばめ
永遠の果て迄舞い逝け
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