暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第5話 魔女と呼ばれし少女、アーシアの悲しき過去
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…じゃあ夢じゃないのでしょうか?
「お、起きたのか」
背後から声を掛けられて少しビックリしちゃいました。あれ、今の声って……私が後ろを振り返るとそこにいたのは……
「イッセーさん!?」
道に迷っていた私を助けてくれたイッセーさんが立っていました。
「イッセーさん、どうしてここに?」
「どうしてって…ここ俺の家だし」
家…?このお菓子の家がイッセーさんの…?メルヘンチックなお菓子の家に住むイッセーさん…あ、何だか可愛いかも…
「おいおい、大丈夫か。あの神父に殴られた傷がまだ痛むのか?」
殴られたって…ああ、思い出しました!あの時何故かイッセーさんがいてフリード神父がイッセーさんを殺そうとして…私はそれを止めようとして神父に殴られて…
「…った…」
「アーシア?」
「良かった…イッセーさんが殺されなくて…本当に良かった…」
全部を思い出して私はイッセーさんが生きていてくれたことが嬉しくて思わず泣きだしてしまいました。
「全く…自分の事より俺を心配するなって」
泣いている私をイッセーさんは優しくなでてくれました。私が泣き止むまでずっと…
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ーーー
side:イッセー
その後アーシアは数分間泣き続けてようやく落ち着いてきた。今は顔を真っ赤にして座っている。
「そ、その、ごめんなさい!いきなり泣き出して…」
「気にするなよ、むしろいいもん見れてラッキーなくらいだ」
「あう…恥ずかしいです」
アーシアは更に顔を赤くしてうつむいてしまった、この子は感情豊かで面白いな。
「所でイッセーさん、ここはどこなんですか?お菓子の家なんて見たことがないのですが…」
「あ〜……なあアーシア、これから話すことは信じられないかもしれないが事実なんだ。後このことは誰にも言わないでほしい、いいか?」
「分かりました、誰にも言いません」
俺はグルメ界について知っていることを全てアーシアに話した、この世界がさっきまでいた世界とは違う異世界だということ、俺の正体、猛獣や食材の事全てだ。
「……というわけだ」
「あう……頭がこんがらがってきました……」
……まあいきなりこんな話をして理解しろなんていうほうが無茶だよな。
「信じられないかもしれないが本当なんだ」
「いえ私はイッセーさんが嘘をついてるなんて思いません。だからイッセーさんを信じます。唯ちょっと難しい話が多くて……」
「そうか、ありがとな」
その時アーシアのお腹からキュウ〜ツと可愛らしい音がなった。
「………」
「…
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