暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL12 剣士の戦い
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「あれが黒崎の………」

黒装束の袴と自身の背丈ほどあるのでは無いかと思わせる長刀。長刀と言ったが刀と言うよりは大剣に近い。

『今日は2連戦もあるのね……』
「焔、油断しないでくれ。相手はさっきとは違って手強いんだ」
『分かってるわよ、雰囲気がさっきとは大違い』

分かっている様で安心した。焔は事前にバトルすると言っておかないとやる気が無いことが多い。俺にとっても相手が強いかどうか関係なく、剣の腕を上げる為には同じく剣を扱う相手と戦うのが良いはずだ。

「………よし!!」

地上ステージで空中戦は無しと、少々特殊なステージで戦う。場所は城内の一室で襖と畳が敷き詰められた日本の白の様な一室で、室内での狭いステージでの戦闘となる。

『これじゃあ私は出番無いかな………狭いステージじゃ、ただの的にしかならないだろうし』

とつまらなそうにユリは言うが、元々黒崎との勝負にブラックサレナを使う気は無かった。

「準備は良いか?」
「………ああ!!」

黒崎の声に抜刀の構えをとって答える。黒崎は頷いて刀を前に構える。
互いに動かずに見据え、静止する。時が止まっている様な感覚の中、先に動いたのは黒崎だった。

「はっ!!」

無駄な動きの無い、真っ直ぐ振り下ろした。

「………」

俺は冷静に見極める。無駄の無いスムーズな動きではあるが単調である為避けるのは容易だった。

(少し下がってそのまま抜刀で………!?)

しかし下がったと同時に刀が首元を掠めていた。

(な、何が………)
『マスター!!』

驚愕している俺にすかさず追撃に動く黒崎。
突きによる攻撃は何とか身体を捻り、避けるものの……

「ぐっ………」

その動作に連動するように振るわれた薙ぎ払いに吹っ飛ばされた。
幸運なのは刃とは逆の部分だったので斬られずに済んだことか………

「くっ………」

洗練されたまさに手本のような太刀筋。だからこそ見極めやすい筈……そう思っていたが結果は簡単に制されてしまった。

「こんなんじゃ駄目だ」
「そうだな」
「!?」

いつの間にか黒崎がすぐ近くまで来ていた。

「零治には致命的な弱点がある」
「弱点!?」
「口で言うより、先ずは自分で体感した方がいいだろう。行くぞ!!」

そう言うとまたも黒崎から斬りかかって来る。

(今度こそちゃんと見極める!!)

黒崎は先ほどと同じ様に上段から真っ直ぐ振り下ろして来る。そして次にすかさず連撃で来るだろう。先ほどと全く同じということは無いだろうがそれでもそれに近い動きの筈だ。

(来る!!)

振り下ろされた刀を確認し、再び少し下がる。

(まだだ、まだ攻撃が………!!)

だがそこから今
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