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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
33.結婚は一人では出来ない。でも三人とも出来ない。儘ならない。
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より大きかったけど…選ばないわよねぇ…彼女だけはヤダなぁ…
でもリュカって…巨乳好きよね…不安だなぁ…

あら…静かになったわね…
彼女の喚きが収まった様だ。
いったい何を騒いでいたのやら…



5分もしない内にリュカが屋敷から出てきた。
フローラさんとは会わないのかしら?

リュカは宿屋へ戻らずゲストハウスへ進んで来る。
今、リュカと近くで会ったら意志が揺らぐ…そんな気がする…
「リュカ!こんな遅くにどうしたの!?」
私は手摺りから身を乗り出しリュカを呼び止める。
ここへ来てはダメ!
お願いだから、離れてて…
「ビアン「何かごめんね!私がもっと早く帰っていればよかったのに」
リュカが何かを言おうとするが私はそれを遮る。
「ま、デボラさんも混乱の一翼ね!」
「あ、あぁ…」
「リュカはフローラさんと結婚して幸せになるべきよ」
「幸せ…に…」
リュカの瞳に悲しみが映る…
ダメよリュカ…貴方はフローラさんと結婚して、伝説の勇者を捜すのよ!

「天空の盾を手に入れて、パパスおじさまの遺志を継がないと…」
ヤダ…私涙が出てきてる…リュカにばれない様にしなきゃ…
「父さんの…気持ち…」
「いい!もうリュカは不幸を背負い込む必要無いんだから…幸せに…ならなきゃ…」
「幸せ…か…」
「そうよ!貴方のお姉さんとして…貴方が心配よ…」
お願いリュカ…早く…早く、宿屋へ戻って…私…もう…

「ビアンカは何時もお姉さんぶるね」
リュカは踵を返し寂しそうに戻って行く。
私にはリュカの姿が滲んで見えない…
もう、涙が止まらない…
室内へ戻り壁際で蹲り嗚咽を漏らす…
これで…いい…はずなのに…
リュカの為に…いいはずなのに…
私の事なんかどうでもいいの!
リュカが…大好きなリュカが…
「リュカぁ…イヤだよぉ…リュカぁ…」
帰りたい…アルカパでリュカと遊んだ…あの時へ…
幸せだった…あの時へ…

ビアンカSIDE END




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