暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第27話「新たな厄介事?」
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   ―――....なぁ。

   ―――なんでしょうか?主。

   ―――ベルカの騎士で最強って、誰になるん?

   ―――ベルカの騎士で...ですか?

   ―――やっぱり、シグナムとか?

   ―――...いえ、強さで言えばかつての“導王”や“狂王”の方が強いです。

   ―――“導王”?“狂王”?

   ―――私も実際にあった事はありませんが、知識だけは知っています。

   ―――どんな人なん?

   ―――...曰く、導王は導きの王そのものであり、統率力は当時のベルカ一でした。

   ―――導きの王かぁ...なんや、凄い名やなぁ...。

   ―――狂王は...導王の知り合いでありながら、狂気の赴くままに導王を殺しました。

   ―――....なんや、それ...。

   ―――だからこそ、“狂王”と呼ばれるようになったのです。

   ―――じゃあ、最強の騎士はその狂王なん?

   ―――.....いえ、そうではありません。

   ―――えっ?違うん?

   ―――はい。狂王はかの有名な“聖王”と“覇王”に打ち倒されました。

   ―――じゃあ、その“聖王”か“覇王”が?

   ―――いえ、それも違います。

   ―――えぇ〜?じゃあ、誰なん?

   ―――....ベルカには、こんな話がありました。

   ―――話?

   ―――かつて、全ての騎士を一人で打ち倒した災厄に、打ち勝った騎士がいると。

   ―――...どういうことや?それ。

   ―――先程の導王などがいた時代よりも遥か昔の話らしいです。

   ―――“らしいです”って...詳しくは知らんの?

   ―――お恥ずかしながら...。

   ―――全ての騎士を倒した相手に勝った騎士って...矛盾しとるんやないの?

   ―――しかし、話ではそう伝えられています。

   ―――むぅ...詳しく分からんのはモヤモヤするなぁ...。

   ―――ただ、その災厄の脅威というのは、闇の書を凌駕すると思います。

   ―――....ほら、全ての騎士を倒したからなぁ...。

   ―――ですので、それを打ち倒した騎士が最強ではないかと。

   ―――むぅ〜...あー、こんなん考えても無駄なだけやな!

   ―――全ては昔の事ですから...過ぎた事ですからね。

   ―――せや!だから、この話はもうやめにしよう!

   ―――そうですね。











       =優輝side=



「...はぁっ!」

「ふっ!」
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