第35話 クアットロ修正
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
何よりだ」
「ありがとう…………」
お礼を言いながらもペンダントから目を離さない。
あんまり表情を表に出さないと思ってたけど、あんな顔するんだな……………
「レイ」
クアットロにお土産を渡し終わったフェリアがこっちに来た。
「どうだった?」
「ああ、気に入ってもらえたみたいだよ。…………………なぁフェリア」
「ん?」
「俺さ、アジトに来る前はさ、戦闘も覚悟してたんだ。けどさ、いざ来てみるとスカさんはあんな感じだし、姉妹のみんなも柔らかかったし、とても次元犯罪者のアジトとは思えなかったよ」
「私も最初、クアットロやトーレと話して感じた。だが、悪くない変化だと思う」
「そうだな、。この光景を見れば誰だってただの大家族にしか見えないさ。お前たちは戦闘機人だってこと気にしてたろ?これでハッキリしたよな」
「何をだ?」
「お前たちは人間だってことをだ」
そう言って俺はみんなを見る。
ゲームで盛り上がってる3人。相変わらずペンダントを大事そうに見てるディエチ。MYおちょこを持ってきて飲みはじめようとするトーレさん。スカさんと何か話しているウーノさん。
「胸を張って言って良いぞ、私達は人間だって」
「…………ああ、ありがとうレイ」
「それと、これは俺から」
そう言って俺は懐から小さな箱を取り出す。
「これは?」
「フェリアにプレゼント、姉妹みんなが貰っているのにフェリアだけが貰えないのはかわいそうだと思ってな」
受け取ったフェリアは箱を開ける。
「これは、ヘアバンド?」
「学校だとポニーテールにしてるだろ。黒ばっかだからと思ってな」
俺が買ったのは紫のヘアバンド。ディエチのと同じで光を受けるとキラキラと様々な光を出す。
「幻想的でとても綺麗だ………ありがとう、大事にする」
「どういたしまして、これからもよろしくな」
「ああ、こちらこそ」
フェリアは早速、貰ったヘアバンドで髪をポニーテールにして鏡に向かった。
満足みたいで嬉しそうだ。
しかし、意外と楽しめた。あんなにスカさんと話が合うと思わなかったし、結構為になった気がする。
「今度は星たちも連れてくるかな」
そう思いながら、後もスカリエッティのアジトで過ごしたのだった………
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ