『単車』
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その瞬間、茉莉花先輩と愛花サンがハイタッチして2人が零に抱きついてきた。
で、茉莉花先輩は皆に叫んだ。
『おっしゃあっ!攻め行く前に仲間増えたし祝いの儀式や!!』
零は、茉莉花先輩に手を引かれ、単車の後ろに乗せられた。
心臓に響くエンジン音と振動が、凄く凄く心地よかった。
カラダの奥に響く感覚にハマッた。
スピードが上がれば上がるほど、飛べそうな感覚になって気持ち良かった。
急カーブの時の、地面に叩きつけられるんやないかって位のスリルもたまらんかった。
夏休み中、殆ど来てくれた。
凄く救われた。
零も家から必死に逃げた。
逃げても、帰ったら必ずお仕置きが待ってる。
そんな毎日。
それでも、単車に乗ってる時間だけは嫌な事が吹き飛ぶ。
山を攻めるだけじゃなく、海岸沿いや観光名所を皆で行った。
島がこんなに良い処やったんやなって初めて気付いた。
普段行けんかった処、知らん処、いっぱいだった。
いつも歩いてる、見てる、そんな景色とは全然違う。
少し場所が違うだけで、見える景色も違う。
そんな当たり前のこと、今更気付いた。
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