暁 〜小説投稿サイト〜
『殺し、失い、得たもの。』
『舞と蓮』
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舞は父親のせいで男嫌い。
不信感と嫌悪感が相当強い。
でも、舞みたいに可愛い女を盛りのついた男が放っとくわけない。
そんな男のギラつく態度に恐怖心を煽られる。
近寄って来るだけで泣き出してしまう。

本人の意思もあり、蓮で慣れさすことに。

いずれは自然と男に興味持つやろうけど。
蓮とは可愛い系同士で似合う。
蓮は、ピン10本前後くらいで髪のアレンジしてる。
アレンジしてる髪をワックスつけて遊んでツンツンさしてる。
オシャレ感漂う男子。

零から見たら、やりすぎやし単なる女々しい男なんやけどね。
舞は、逆に蓮みたいなオシャレ男子が好きっぽい。

改めて、舞に蓮を紹介した。
会話どころか返事すら俯いてる舞。
蓮は優しいし穏やかやから、無理矢理喋らそうとかは無い。
無理ささんようにってのは伝わってくる。

零がトイレに立つ。
舞もついてきた。
蓮に、待ってて、ゴメン!って合図した。

『舞、蓮どぉ?』
『優しくて可愛い』

恥ずかしそうに言うのが、ごっつ可愛い。

『付き合ってみたりは?』
『ムリムリムリムリムリ!』

超必死でクソ可愛い。

『いきなりじゃなくて、勿論2人で話す時間とか増えたら、そのうち』

『でも...男...』

『舞、舞は病気とかや無い。嫌悪感はある。零も同じ。でも舞は、舞が好きな人なら大丈夫。大丈夫、克服できる。ゆっくり頑張ろ?』

『蓮は、怖くないし嫌悪感もない。でも顔見るんも見られるんも恥ずかしい。好きとか恋愛とか全然解らんし...』

必死。
放っといてもくっつく。


確信してた。
蓮は最初から舞に惚れてた。
根は真面目やから大事にはするやろう。

席に戻ったら舞が頑張りだした。
『失礼な態度でゴメンナサイっ!』

『零、おまえ舞に何説教したんぞ。いじめんなやっ!
舞、零の言うことやか気にすんな!俺は理解しとるつもりや♪』

舞にニカっ!と笑った。
カッコつけくさって...

『てか零が可愛い可愛い舞をいじめるわけ無いやろ!カッコつけんなや馬鹿蓮!』

『うっさい馬鹿零!』
『おどれのー!殴らせや』
『殴らしたらん』

掴み合いやけど、いつものジャレ合い。
舞は笑ってる。
蓮の目はアニメみたいにハートなってる。

数日後、2人から付き合いだしたって報告を受けた。
シッカリと手を繋いでた。

『舞、良かったなぁ』

『でも、蓮以外は怖い』

『蓮、オマエ他の男に取られるなよっ!舞のこと守れよっ!』

『はぁ!言われんでも守るし!舞、浮気...すんなよ...?』

何故か最後オドオド言う蓮。
その言い方に舞がツボッた。
ケタケタ笑ってる。

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