『当タリ前ッテ?』
[8]前話 [2]次話
少女は小学生。
それなのに周りの女の子みたいに純粋で綺麗な心は欠片すら残って無い。
今迄も充分、綺麗な心なんてのは持ち合わせてなかった。
でも、其れは人間として。
子供ながらに、女として終わった感も何故か在った。
少女が5歳の時。
母親が見ていた本に嫌悪感を抱いたことがあった。
キモチワルイ。
ただただそう思って吐いた。
其の本は裸の男女ばっかり描かれた漫画だった。
頭に焼き付いて離れない。
其の時から既に終わってたのかもしれない。
理解などして無くとも本能的に拒否してるんだと思う。
クラスで、女の子達が喋る内容には、好きな男の子がテーマの時がしょっちゅうあった。
誰かは必ず聞いてきた。
『好きな男の子おる?』
居るわけがない。
男という生き物の最終形が、あの男みたいな事をする獣なら、一生誰も好きにならない。
でも、そんな事は誰も知らない。
皆は当たり前のように御飯を食べさして貰えて、当たり前のように温かい布団で寝てる。
そして、家に居る誰かに屈辱的行為を受けてる様子も無い。
だから、クラスの何人か優しそうな子の名前を挙げる。
そしたら勝手に盛り上がってくれてたから。
アホらしい...
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ