第3章 リーザス陥落
第38話 仕事は早い者勝ち
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ランス達は、アイスの町の武器屋へと向かっていた。
その道中、何故かランスは鼻の下を伸ばしているようだ。はっきり言ってその意味が判らないのだった。
「ぐふふ、カオスってのが女の子で、魔人の天敵〜だったら、可愛がってやるんだがな!」
何故か、ランスはリーザスで封印されてるカオスが女の子では?と想像を膨らませていた。ついさっき、ユーリやかなみが恐らくとはいえ 武器である可能性が高いと言った筈なのに……。だが、ユーリとかなみの憶測なのは間違いないけれど。
「なんでそうなるんだよ……相も変わらず明後日方向……」
「ランス様、流石にカオスって女の子じゃないと思うんですけど……、名前的にも」
シィルも、言う。名前的に違うだろう、と言っている。
そう言う問題なのか?とも思えたが結構的を得ている気もしていた。《カオス》と言う名を女の子に付けたくは無いからだ。そして、あってほしくも無い。
「ぐふふふ、そうかな? オレ様は太古の昔に封印された美人の女戦士か、魔法使いに違いないと思うぞ? 多分リアはオレ様ならばそのじゃじゃ馬をS○Xでならして、魔人を倒せる戦闘力を持つ部下に仕立てるだろうと期待してるのだ」
「想像力が随分と逞しいな。全く相変わらず」
「逞しいと言いますか、呆れましたよ……」
ランスの滅茶苦茶な推理、推測を聞いてかなみとユーリはため息を吐いていた。シィルだけは、ランスにしっかりと言う。否定をしていた。
「あのぉ……やっぱり、あまりにも無理があるのでは?」
「違うと言う保証も無いだろ? 可能性は五分五分だ」
「ま、それで良いんじゃないか? それなら、ランスだって気合が入るってものだろ?相手は女、美女だ。リーザスも救って、更に美女だらけ」
「ぐふふふ! 目に浮かぶぞ! 流石はオレ様、ハーレムではないか!」
「んでもって、ランスが俺に負けたらハーレムもお預けって訳だ。だからしっかりとやれよ?」
「むかーーーー!!! 誰が貴様なんぞに負けるか!! おおぅ、以前は貴様はしれっと抜け駆けしたからな! 今回は首に縄で繋いでくれるわ!」
「誰が縄で繋がれるか、わんわんじゃあるまいし、それに馬鹿言ってないでさっさと行くぞ。気合入ってるんだろ?」
ユーリは、さらっとランスを躱す。
ランスは只管追い回そうとするが、紙一重でするすると躱してしまい捕まらない。……家を出て結構時間が経ってるのに、まだ武器屋に付かないのはランスの馬鹿な妄想のおかげと言うのもあったりする。この発破のおかげで、速度が上がりそうだ。暫くしてランスは、捕まえるのを諦めたのか、或いは飽きたのか判らないが、大股で先へと歩いていった。
「やれやれ……、レベルなんか関係なく実力はある癖に、如何せんムラがありすぎるんだよな、アイツは」
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