第2章 反逆の少女たち
第24話 真実を掴む為に
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〜カスタムの町 酒場〜
「兎も角、オレは何処かの国に所属するつもりは今は無いんだ。だからこそ、比較的自由にやらせてもらってるギルドに所属してるんだからな。すまないが諦めてくれ」
ユーリは、マリスとリアにそう伝える。
目的を遂行する為に……、まずはある≪モノ≫を一つにしなければならない。何処の国にも属さない自由の力だからこそ、気兼ねなく動く事が出来るのだ。パイプが繋がっている上に自由な戦士、それが一番好ましい状況。
あくまで理想像。高望みをするつもりはない。……この世に生を受けた以上 行く付く所にまで行く道中も、精一杯楽しみたいから。
「そうですか……それは残念です。ユーリさんが望むのなら、本当に将軍の地位ですら、惜しくはなかったですが……」
「……それも拙いだろ? いきなりぽっと出の男が軍のトップに躍り出たら確実に不平不満が続出するのが目に見えている。……それに生憎オレは人見知りでな。上に立つ器も無けりゃ、纏める力も無い」
「(え……? ユーリさんってそうですかね?)」
ユーリの言葉に首を捻るシィル。
人見知り?あって直ぐに軽く打ち解けたような気がするけれど、と。
「貴様の何処が人見知りだ! ガキがそんな訳ないだろう」
「誰がガキだ!! この歳下が! ちったぁ歳上を敬えってんだ!」
「がーっはっはっは、ムキになる所がガキなのだ、がはは!!」
相変わらず、ランスとユーリは楽しそうに口喧嘩を繰り返す。この強さ、レベルの高さを知っても尚、変わらずに接するランスも流石だといえるだろう。ダブルスコアを喰らっているのだから、普通に考えたら、ランスがユーリに勝てる道理はない。
が、ランスにも レベル以上の何かを秘めている事はわかる。
「はぁ……私も、ユーリさんに来て欲しかったんですが……」
かなみは、ユーリを見てそうぼやいていた。
想い人が傍にいるだけで、きっともっともっと強くなれるって思えるから。それに……可能性は絶対にあるって思える。他にも、想ってる人がいるって事が。
「かなみ、そこまであからさまに表情に出したら、バレバレですよ」
「ふぇっっ!! わ、わたしまた、声にっ!!」
「ふふ、今回は出てませんよ」
かなみは、飛び上がっていたが、これはマリスの策略だったようで。
本当に表情に出やすい為、忍者としてはどうかと思う所もあるが、とりあえず今の所ユーリ限定だから大丈夫だろうと判断をしていた。
「そんな事より、他の用事があったんじゃないのか? ああ……ランスに会う為だけにかな?」
リアなら、それでも不思議ではない。
あの日のランスとの追いかけっこ。時刻は夕方だったが、依頼が着ている場所へと向かっている最中にも声が聞こえてきたんだから。相当
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