第2章 反逆の少女たち
第23話 不明レベル値
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〜カスタムの町〜
ロゼが言っていたセリフはとりあえずスルーするユーリ。
以前はあたふたしていた様だが、ロゼと言う人物像を知ったユーリはもうあの時の彼ではないのだ!! 完全な空元気だが、それは仕方が無い方向で。
「ぶ〜、つまんないわね」
「面白がるな! それに、まだ仕事は残ってるんだからな……」
ユーリは、こめかみに指を押し付けながら 唸っていた。ロゼは、とりあえずその姿を見て満足気味にすると本題に入る。
「ちょっと変な事が合ってね? チサが見つかったの」
「っっ!!」
突然さらっと重要な情報を言ってくれるロゼさん。
『そっちを早く言えよ!』と、強く思ったユーリだが、今はそれ所では無い。
「彼女、ラギシス邸跡地にいたみたいなのよ。私は偶々通りかかったときに彼女を見つけたから。中に入ってみたら 何かと話してる? 感じがしたんだけど、私を見るなり倒れちゃって、そんなに刺激的かしらね?」
「刺激的か? って聞かれたら格好もそうだが、性格もなと返そう。だが、良かった……、気がかりだったから」
「ま、否定しないけどね。正直な所、マジで一体何と話てたんだろ? とか思っちゃったけど。今は教会で安静にさせているわ。神様とでも話してたのかしら? あ〜ら、まあ羨ましい事極まれりってね」
「……1mgも思っちゃいないだろうに、まぁ兎も角教会へ行こう。彼女が心配だし、聞きたい事あるからな」
「本当に良かった……チサちゃん」
ロゼたちの会話を聞いて涙ぐんでいたマリア。
内容の半分くらいはぶっ飛んだ内容でもないが、チサが無事だったと言う事実がそれを覆い隠してしまうほどだったんだ。
「マリア、とにかくオレは彼女の所へ言ってくる。後で合流するよ」
「うん。……私も安心できた」
マリアは強く頷いた。
後は、親友の志津香を助けるだけだから、心配事が減った今、自ずと力も入るというものだ。
「あ……、ユーリさん。少し気になる事があるんです」
「ん? なんだ?」
マリアは志津香の事を考えた時にある思い出したようだ。
「町の結界の事、なんです」
マリアは話だした。
そう、エレノア・ランを町へ連れて帰った時に町の異変に気がついた。
町を覆う結界が外れ、外の光。太陽がこの町に差し込んでいたんだ。町の住民は、喜びの声を少なからず上げていた。だが、まだ完全に解決したわけでは無いから、そこまで大々的に喜びを見せてはいないようだったが。
「そうだな。町の結界の解除、解放だった。だが、これで仕事が終わりだとは思ってないぞ?」
「うん。そう思ってくれてるのは嬉しい。でも違うの、皆私達3人が解放されたから、って思ってるみたいだけど……、事実は違う」
「……どういうことだ?」
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