第2章 反逆の少女たち
第22話 四魔女の一角:エレノア・ラン
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〜妖体迷宮 内臓エリア〜
シィルとバードの2人は、通路が細かく分断されているエリアへと足を踏み入れていた。
何度も、行き止まりに当たっては引き返し、それを続けていく事で マッピングを繰り返し、探索範囲を広げていった。
そして、数分後。
「バードさん、誰かが、誰かいます」
「えっ、あっ……!!」
シィルが指差す方を確認すると、誰かが横たわっていた。慌ててバードとシィルが近づいて確認すると、そこで倒れていたのは。
「き、今日子……!!」
「今日子さん!?」
「あぁ……うぅ………」
そう、先ほど出会い、そしてあっという間に別れた(いろんな意味で)今日子の姿がそこにあった。ただ、倒れているだけじゃない。裸で、転がって 自分で自分を慰めていた。今日子の表情は普通とは程遠く、まるで何かに取り憑かれるかのようにも見える。虚ろな目でバードを確認すると、今日子は自分の秘部を見せ付けつつバードに手を伸ばした。
「抱いて……、ねぇ バード……あなたのをちょうだい……ぁん……!」
「くっ……、ランだ。間違いない、ランの幻覚魔法にやられたんだ! ちくしょう!! 今の今日子は動かせる状態じゃない。……今日子がここでこうしていると言う事はランもきっと近くにいるだろう! 早くランを倒さなくては!」
「は、はい! 今日子さん、待っててくださいね!」
バードの言葉にシィルも頷いた。
同じ女の子としても、ランの事は許せないと思っていたのだ。
……自分がランスにやられてる事を考えたら……とか、考えたら負けだ負け。兎も角、2人は動かせない今日子をそのままにし、先へと急いだ。だが、その後 この迷宮は歩いても歩いても堂々巡りになってしまっていた。
そして、また 今日子がいた場所へと戻ったのだが。そこには今日子の姿はもう無かった。
「あっ……! そんな、今日子がいなくなっている!」
「何処に行ったのかしら……、今日子さん、あんな状態では危ないです。この場所は折角モンスターがいなかったのに。もし、今襲われたりしたら……」
「くぅ…、一刻も早くランを倒さないと今日子まで……!! っこれは?」
バードは、今日子が倒れていた場所から少し先の場所に光るものがあるのに気がついた。
「これは、鏡……、今日子が持っていたやつだ」
「これ、何か魔力を感じます。普通の鏡では無いようですね」
「そうだ。これは、今日子が探していた生命の鏡だ。せっかく見つけた鏡も今の今日子には邪魔でしかなかったんだろう。……彼女から聞いたことがある。この鏡には正しい道を見つける力があるらしい。持って行こう」
「は、はい! 急いで今日子さんを」
鏡に映るのは、これまで通った事が映し出されたいた。その瞬間、壁だった
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