第13話 転校生、有栖家に行く
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る。
夜美や星も最初はうまく使えなかったが今は見事なものだ………
ただし問題は………
「はむはむ………」
美味しそうにピザを食べるライ。
ライは箸を使うの苦手なんだよな。
外で食べるときは箸を使わない物しか頼まないし………
「ライとフェリアは箸の練習したほうがいいかもな」
「何で!?僕は使えるよ!!」
「お前はもっと綺麗に使えるようになれよ。家で焼き魚食べるとき星にばらしてもらってるだろ、お前………」
「だって星の方がうまいんだもん………」
ふてくされたように頬を膨らませながら言う。
「だってじゃないっての。給食のとき恥ずかしくないのかよ?」
ちなみに星たちが行っている中学は市立なので給食なのだ。
「みんな別に気にしないもん」
今の子達ってあまり気にしないのかな?
「だけどこれから恥ずかしくなってくるぞ」
「うう………」
唸ってもダメだ。
「………私もやってみるか」
フォークを使ってナポリタンを食べていたフェリアは箸を使ってみる。
「………やはり難しい」
「うまいもんだよこれなら直ぐに上手くなるさ」
「ううっ、僕も練習しようかな………」
そんな事を話しながら4人楽しく食事をし、帰路に付くのだった。
『ドクター、チンクです。今回、シャイデ殿の知り合いの中学生の家に居候することになりました。黒の亡霊についてはまだ手掛かりはありませんがシャイデ殿の近くにいられれば必ずつかめると思います。
それと余談ですが、居候先の人たちは優しい人たちです。先日、私の為に買い物に付き合ってくださいました。食事の際、箸を初めて使いましたが、あれはとても食べるのが難しいです。是非ドクターも試してみてください』
「ドクターそれは?」
「ああ、チンクの報告書だよ。………ウーノ」
「なんでしょう?」
「箸を使ったことがあるかい?」
「橋?道をつなげる道のことですか?」
「違うよ、これのことだ」
モニターに箸の映像が映る。
「これが箸?ですか?」
「ああ、この二本の棒を使って食事をするらしい」
「………難しそうですね」
「だが、あの世界では使うのは常識らしい。そこで!!」
バン!とディスプレイを叩く。
「我々も挑戦してみるとしよう。難しいと言われて引き下がる私ではない!!」
右手を高々と上げて宣言するスカリエッティ。
「………またドクターの悪い癖が」
ウーノは頭を悩ませるのだった。
しばらくの間、スカリエッティのアジトでは箸に苦戦するナンバーズとマッドな博士がいるのだった………
「チンク、いいなぁ。私もあの
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