暁 〜小説投稿サイト〜
転生特典をもらっても全て得になるとは限らない
機動戦士ガンダムSEED編
第17話
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
……。
 そんな中一人明らかに他の面々とは比べものにならない程の驚愕の表情でキラを見つめている者がいた。カガリ・ユラ・アスハだ。彼女は拳を握りしめながらその目線を鋭くし、キラの元へと向かっていく。
 
「お前…」
「えっ…?」

 恐らくヘリオポリスで別れたキラがストライクに乗っている事に驚いているんだろう。原作でも確かそんな主旨の事を言っていた筈だ。
 ムウはカガリの様子に何か不穏なものを感じたのか腰の銃を抜こうとする。しかしそれを阻むように浅黒い肌の偉丈夫が立ち塞がる。あれは確かキサカか、オーブの軍人らしいがお姫様の付き添いとは大変だな、ホントに。

「お前が何故あんなものに乗っている!!」

 キラの前に立ったカガリはそう言い放ってキラに殴りかかった。キラはすんでの所でそれを受け止める。近くでカガリの顔を見た事でヘリオポリスでの事を思いだしたようで、とても驚いているようだった。

「君、あの時モルゲンレーテにいた…!」
「放せ、このバカ!!!」

 キラはカガリに声を掛けるが、当のカガリはそれを無視して掴まれた腕を無理矢理動かして裏拳でキラを殴りつけた。それを見て皆呆然としていたが…

「カガリ、何をしている!!」

 サイーブが声を荒げてカガリを叱りつけた。そりゃ会談の場で相手側の人間を殴りつけるなんてあってはならない事だしな…。

「ちょっと待ってくれサイーブ、これは…!」
「お前は今がどういう時かわかっているのか!」

 …絶賛カガリがお叱りを受けています。そういや原作だとあの後どうしたんだろうなこの出来事? SEEDってそこいら辺を省いてるから全然わかんないだよなホントに。

「大丈夫かキラ?」

 キラの元に近寄り声を掛けておく。…止めれば良かっただろうか、今の出来事は? しかし、奴の件程止める必要性は全くなかったからな…。

「大丈夫です。大した怪我にもなってませんし」

 そう言うキラの顔を見てみるが確かに殴られた箇所には痣などは特にない。やせ我慢とかではなく本当に大丈夫みたいだ。

「それにしてもいきなり殴るってお前何かあの娘と因縁でもあるのか?お前の方もあの娘の事知ってるみたいだが」

 もう答えは知ってるんだが一応聞いておく事にする。原作と隔離した状況になっている可能性もあるし、まあ確認作業みたいなものだ。

「ヘリオポリスで会ったんです。ザフトの襲撃に一緒に巻き込まれて、彼女は何とかシェルターに逃がす事はできたんですけど……でも何でレジスタンスに…」
「成る程な。まあ後で聞いてみればいいんじゃないか?人に聞かせてもいいものなら普通に話してくれるだろうよ」

 こう言っといてなんだが理由が理由だけに黙りを決め込むだろうが。
 そうしてキラと雑談をし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ