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もしも、コナンの正体が新一だとばれてしまったら・・・
やりにくい…。(犯行現場編)

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 夕暮れ時、黒川邸。犯行現場にそろったのは、警視庁の目暮警部。そして何故か毎度のこと、事件現場に居合わせる小五郎、蘭、そしてコナン。

 被害者は家の主で資産家の黒川大造、六十二歳。

 そして、容疑者は三人。被害者の後妻・黒川三奈、三十二歳。長男の黒川大介、三十六歳。家政婦の中澤真那美、二十七歳。 


 被害者は自分の書斎で何者かに頭を殴られ亡くなっていた。被害者が亡くなる直前まで使用していたパソコンの液晶画面には『JUN』の文字。床に倒れた被害者の頭上に落ちたキーボードに血がついていることから『JUN』の三文字は被害者がいまわの際に残したダイイングメッセージであると考えられた。


 「おそらく、犯人に殴られた時にひっかけて落としたんだろう……。」

 目暮警部は『け』『む』『ろ』そして『英大文字』のキーに血の付いたキーボードをまじまじと見つめながら言った。

 「何か分かったかね、毛利くん。」

 尋ねられた小五郎は誤魔化すような苦笑いを浮かべると、小首をかしげた。

 「まだ、さっぱり……。」

 その後ろでニタリと、まるでいたずらっ子のような笑みを浮かべるコナン。そんなコナンの表情の変化に目ざとく反応する蘭は、コナンに尋ねた。

 「何か分かったの? 新一。」

 「え?」

 新一という名前に警部と小五郎が蘭とコナンの方を振り返る。

 「何か分かったのかね、工藤くん。」

 「へ!?」

 警部までもが期待のこもった眼差しでコナンのことを工藤と呼ぶ。コナンは慌てた。気に入らなそうに慌てふためくコナンを睨む小五郎は鼻を鳴らしながら、再び、パソコンのダイイングメッセージに目を向けた。

 「わかったぞ、犯人が!!」

 その時、小五郎は晴れやかな声で高らかに叫んだ。
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