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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第6章 嵐の前の静けさ 〜アルレスハイム星域会戦前夜〜
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会議室で作戦内容は発表された。
作戦内容は、
結論から言うとアルレスハイム駐留艦隊第2分艦隊旗艦戦艦「オーデッツ」に搭乗している第2分艦隊司令官帝国軍少将キリング・フォン・コーゼルをとらえることであった。
詳細を書くと
コーゼル少将は宇宙歴790年9月まで銀河帝国軍情報部の長であるコルベット・フォン・クライスラー中将の高級副官を務めたいわゆる凄腕の「情報屋」であり、士官学校卒業から「情報科」一筋の士官であった。
そんな彼はいきなり宇宙歴790年11月からアルレスハイム駐留艦隊の第2分艦隊司令官になったのだ。
これは同盟軍情報部がフェザーンと潜入スパイから仕入れた情報なので正確性は高いとされているものだった。
同盟軍情報部はのどから手が出るほどコーゼル少将の持っている情報がほしいに決まっていた。
また、彼のいきなりの前線配属から予測されるにいわゆる「左遷」であろうことは明確であった。
このことから、彼が捕虜になった場合情報を吐く可能性が高いと判断した同盟軍統合作戦本部は第2・4・7艦隊に対してこの捕獲作戦の実行を命じた。
これに対して、第2艦隊は迎撃作戦上敵の中央部を攻撃することになっていたのでこの命令を自艦隊では作戦不可能と判断し、第4・7艦隊にこれをゆだねた。
第4艦隊は自艦隊自慢の「ローゼンリッター連隊」を堂々とだし、第7艦隊もは強襲揚陸作戦の武功で名高い「第78強襲揚陸白兵戦連隊」を出した。
これにより、それぞれの連隊から3個小隊出しあうことで作戦を行うことになり
それぞれの連隊長や特別陸戦隊司令官との作戦会議の中であの事件は起こった。
そこに出席していたシェーンコップ中佐が
「ローゼンリッターは排他的な集団でね、共同作戦という演劇を嫌うんですよ。」
と言ってしまい、この一言でブチ切れた第78強襲揚陸白兵戦連隊長のバケット・ドレステン大佐が1時間近くその場でローゼンリッターの侮辱文句を言いまくった挙句に自連隊は参加しない。と言ってしまったので共同作戦はなくなった。
しかし、これは我々にとって幸運をもたらした。
確かに、第78強襲揚陸白兵戦連隊は武勲名高き優秀な連隊であるがついこの間の強襲揚陸演習ではわが連隊にかなりの遅れをとるなどの決して互いに信用できた関係ではなかった。
さすがはシェーンコップ中佐であった。
このようなことから今回の作戦の長はもちろんシェーンコップ中佐。
副長はリンツ大尉
彼らに以下6個小隊が従う。
搭乗する強襲揚陸艦は「コバックZ号」である。
これを護衛するのは連隊直轄の艦艇部隊である、第78宙陸両用打撃隊の巡航艦3隻と駆逐艦4隻である。
彼らが、われわれを途中まで護衛しながら目標艦の一歩手前でわれわれが離脱し、強襲揚陸する。
この7隻の護衛隊を率いるのは第78宙陸両用打撃隊指揮官
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