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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第5章 極寒の雪原の中で ~ローゼンリッターの意地~
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ったことなど誰がそんなことを知るだろうか。
私は父を殺し、家族を崩壊させた帝国そしてその帝国主義は恨んでいるが帝国人を恨んだことはない。
私は、民主主義のためとかそんなために戦っているのではない。
愛する人を守るために敵を殺し敵を撃破している。
しかし、それとは裏腹に結果として「自由惑星同盟」という巨大な「民主主義」を守っているのかもしれない。
なんていうことをぼやぼや考えているうちに、報告書は書き終わった。

そして、ハイネセン到着後に2つの朗報を知ることとなる。
1つめは
私の中尉への昇進及び、今回の攻略戦の戦功により第2級国防殊勲章と第1級戦功勲章とβV攻略戦従軍章の3つの勲章が授与された。
そして、私にとって最も重要な朗報がもたらされた。
2つ目は
「ローゼンリッター連隊 再興す」
今回の元連隊メンバーの活躍により統合作戦本部がローゼンリッター連隊の戦力回復を打診、これを決定したのだ。
これは、ローゼンリッターたちを歓喜させるには十分すぎるほどであった。
しかし、連隊の再編には当分時間がかかるとされ実現には少々待つ必要があった。

それでも、まさにローゼンリッターの意地と根気を同盟軍全体に知らしめた瞬間だった。
宇宙歴791年 10月 私は「薔薇の騎士」として駆け出したばかりである。
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