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銀河英雄伝説〜美しい夢〜
第十六話 探り合い
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私の確認に何人かが頷いた。積極的に、或いは不承不承、しかし反対する人間はいない。

「では増援が無いとすると敵の狙いは」
また参謀達が顔を見合わせた。今度はどの顔にも困惑が有る。
「……おそらくは挑発だと思いますが……」
戸惑うような口調だ、自信が無いのだろう。しかし私も同じ考えだ。

カタンと音がした。ドーソン司令長官が指揮官席から立ち上がり仁王立ちになっている。
「馬鹿か、貴官は! そんな事は少し考えれば誰でも分かる事だ! どうすれば敵を打ち破れるのかね、私が聞きたい事はそれだけだ!」
「……」
ドーソン司令長官が額に青筋を立てて怒鳴った。



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