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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第1章 卒業そして、前線へ
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連隊とは
「帝国亡命者の子弟のみで編成された強襲揚陸白兵戦専門部隊」である。
この連隊は同盟軍最強の白兵戦部隊と言われていて、銀河帝国軍でも右に出る部隊がいないといわれている部隊である。この部隊についてはまた後々話すこととしたい。
そんなこんなで私は「同盟軍一般志願兵訓練課程」を終え、1週間の休暇ののちに着任地である、「ヘンシェル星系区第91方面軍 カーラ=テーベ2−1衛星駐屯軍第100空挺白兵戦連隊戦闘団」に旅立つこととなっている。
そして私の恩師である、マシュンゴ軍曹は私たちの卒業半年前に曹長に昇進し、ヘンシェル星系区第92方面軍第2白兵戦師団に転属になってしまった。
行く前に曹長は
「同盟軍1最強の白兵戦兵士になってください。そして、私があなたたちに教えたことがあなたたちを守ることを祈ってます。」と言われた。
私の友人である、リスナー・ウィリスは私と同じヘンシェル星系区第91方面軍駐留艦隊第14駆逐艦群の駆逐艦オデッセイの砲術士になった。
彼には白兵戦よりそっちのほうが似合っていた。
最後まで地上戦科にしようか迷っていたみたいだが、
「地上で首がなくなって見つかって死ぬのはダサい。だったら、宇宙の塵になってしまったほうがいい。」
というブラックジョークをこいて砲術士になった。
こうして我々は晴れて、れっきとした「同盟軍兵士」になった。
これから自分たちがとてつもない地獄を見るとも知らずに今は、卒業のウキウキでそれすらをも予測だにしていない。
そして、
私は「装甲白兵科記章」、「空挺降下記章」を胸につけ、1等兵の階級章を襟につけて
「第12同盟軍基礎訓練所」を後にした。
宇宙歴789年3月1日のことである。
あの同盟軍兵士生存率わずかに3.8%と言われた血みどろの「ヘンシェル星系攻防戦」の死神の足音が近づいていた。
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