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妖女
2部分:第二章
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たねって言っただけで」
「何もなかったの?」
「振られたの?」
「さあ」
 周りからこう問われても首を傾げるだけだった。本人であるというのにだ。
「どうなったのかしら」
「自分でそんなこと言ってどうするのよ」
「告白したのはあんたでしょ」
 皆彼女のその要領を得ない言葉を聞いてそれぞれ突っ込みを入れるのだった。話を聞く彼女達もまた話がわからなくなっていたのだった。

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