暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第18話 「フローリアン姉妹」
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「あ……改めまして、グランツ研究所へようこそ。私はアミティエ=フローリアン。ディアーチェ達の就学の手伝いをしている家のものです。気軽にアミタって呼んでください」
「私はキリエ=フローリアンよ。いわゆるザ・ホストファミリー、T・H・Fってやつね」
「は、はじめまして……」
「なんでうちの制服を……」
「むしろどこで手に入れたかのほうが気になるわ」

 うん、バニングスの言葉は最もだな。原本は海聖小学校に通わなければ手に入らないはずだし、高校生サイズのものが売っているとは考えにくい。もしかして……

「それは言いっこなしでお願いよん。すずかちゃんにアリサちゃん」
「何で私達の名前を?」
「ま、まさか……」
「海聖小学校のマニアだったのか?」

 それならば制服を手作りしてしまうのも、月村達の名前を知っているのも頷ける。俺の言葉にバニングスは大いに共感してくれているようだし、これは

「違います! ショウさん、いじめるのはやめてください!」

 いじめるだなんて失礼な。アミタがコスプレなんてしたのがそもそもの原因だろうに。
 というか、年下相手に弄られるのはどうなのよ。赤面に加えて目元に涙が見えるからこれ以上はしないけどさ。

「まあまあお姉ちゃん落ち着いて。ショウ君はあまり人のことをいじめたりする子じゃないのよ。考え方を変えれば、お姉ちゃんは特別ってこと。ほら、気になる子には素直になれずにいじめちゃう子っているじゃない」
「なななな、いや確かにそのような方もいらっしゃるとは思いますが……ショ、ショウさんがわわ私を」

 キリエ、落ち着けって言っておきながらからかうのはやめろよ。というか、誤解を招くようなこと言わないでくれるか。別に好きな相手にいたずらしたりしないから。素直じゃないって部分は……まあ認めなくはないけど。

「アミタ」
「は、はい!」
「……とりあえず落ち着こうな。別に特別扱いとかしてるつもりはないから。今の場合は弄ったほうがこの子達に受け入れられるかと思ってのことだし」
「ショウ君、それはかえってお姉ちゃんを傷つけてるんじゃないかしら」

 それをきっぱりと言ったキリエのほうがアミタを傷つけてると思うぞ。そもそも、お前が変なこと言わなければ今のも口にしてないから。最も悪いのはお前だぞ。

「話がおかしな方向に逸れているが、ここはブレイブデュエルの総本山とも呼べる場所だ。当然急上昇中の新チームの情報は入ってくる。仮にも貴様らは我らに土をつけたのだからな。注目されるのも当然と言えよう」
「うちに来る子達にもなのはさん達はすごく人気なんですよ」

 ディアーチェとユーリが見事にフローリアン姉妹が壊してしまった空気を修復してくれる。さすがは我が校でも屈指の優等生と頑張り屋な子だ。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ