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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第17話 「チヴィット」
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ここに来てもおかしくはないと思うんだけど?」

 ここはブレイブデュエルの総本山だし、ここの人達とは前から付き合いがあるんだから。

「うん、まあショウもデュエリストだからね。ここに来るのはおかしくないし、わたし達を見て自分から挨拶をしてくれたのは嬉しいことだよ。でもね……さっきのはどうなのかな、さらりとわたしのこと侮辱してたよね!」
「侮辱? 失礼な言い方だな。小さくて可愛いってことを暗に表現しただけだろ」
「まだこれから大きくなるし。というか、暗にじゃなくて素直に表現してよ!」

 頬を膨らませてそっぽを向くアリシアの頭を「悪かった」と言いながら軽く何度か叩く。完全に機嫌は直らなかったが、まあ口を利いてくれないことはなさそうだ。
 意識を他に向けてみると、アリシアが大きな声を出したせいか視線が集まっていた。俺とアリシアのやりとりが大体の人間が知っているので基本的に問題はないのだが、留学中の中学生に関しては問題があるようだ。不機嫌そうにこちらを睨んでいるし。
 ディアーチェ、お前の言いたいことは分かる。いくら親しい間柄でも礼儀を弁えろとか、小学生だからといって異性に気軽に触れるなって言いたいんだろ。気を付けるから機嫌を直してくれ。
 長年の付き合いがあるだけに言葉がなくとも俺の気持ちを理解したのか、顔を逸らされてしまった。普通は悪化したように思えるかもしれないが、あれは「今後は気を付けろ」といった表現だ。なので問題ない……はず。

「話が本筋から逸れてしまっているな。ユーリ、言うことがあるのだろう」
「あっ、はい……みなさん」

 真剣な顔で小学生達に話しかけたかと思うと、「えいっ」という掛け声と共に何かのスイッチを押した。
 すると、天井に付けられていたくす球が開き、『祝 チームT&Hエレメンツ結成おめでとう』という文字が現れる。同時に周囲から拍手が起こり、小学生達は慌てながら感謝の言葉を述べ始めた。

「ささやかながらようやく殻の取れた雛鳥への祝いだ」
「みなさんに贈り物もあるんです」

 ユーリの後ろにあった巨大な箱から現れたのは、小学生達のチヴィットだった。
 チヴィットは本来ブレイブデュエルのAI−NPCなのだが、グランツ博士が現実でも遊ばせたいとそれぞれに専用のロボットを作ってしまったのだ。なぜ知っているかと言えば、前に来たときにシュテル達のチヴィット達と遊び、そのときに話を聞いたのである。

「わあ」
「可愛い」
「この子達ってまさか……」
「はい、皆さんのデータを元にして作らせていただいたチヴィットです」
「給仕のみならずデュエルサポートを行える優れものぞ。ありがたく受け取るがいい」

 小学生達の声が一段と元気になる。その声や表情を見る限り、とても喜んでいるようだ。作ったユーリ
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