第九章『過去的な位置』
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レ」
「なんでだよッ!」
「いや・・・ほら・・・だって・・・ムカつくから?」
「悪かったな!」
「うわ、それが人に謝る態度ですか。貴方が悪いのに逆ギレですか。いやだわ〜、人としてどうかと思いますよ?」
「てめっ・・・・。すいませんでした」
「なにそれ?謝ってんの?謝るんなら土下座して額を地面に擦り付け『皆さんと同じ地面を立っていてすいません』と言いながら頭を垂れろ」
「お前いつからSキャラになった!?」
何時もの風に戻ったようなので本題に入ろう。
「なんで落ち込んでいる?」
「スルーすんな!たくっ・・・・宴会に来ていねぇんだよ」
「来ていない?」
「妖夢とか美鈴とかウドンゲとかが」
「つまり・・・お前の嫁たちが来てないのか」
「そうゆうこと」
道理で落ち込んでいる訳だ。二人は東方の人達が来るのを楽しみにしていたのにたった五人しかいないとなると落ち込むはずだ。
「零も咲夜っていう人が来ていないから落ち込んでいる、と」
「そういうことだ」
「咲夜はどうして来ないんだ。何故こないんだ・・・・・」
「ネガティブになるほど落ち込んでんのか。元気出せよお前ら」
「輝よ・・・俺らにとっちゃぁ重大なことなんだ。元気がでんよ」
「あっそ」
「咲夜ぁ〜〜」
深い溜息を突き再び座り遠くの方を見だした風。もう輝ではどうすることも出来ない。暫くほっといた方が良さそうだ。
「そんじゃ、俺は向こうにいくから」
「「はぁぁ」」
言葉は耳に入っていないようだ。
取り敢えず霊夢に二人はどうにも出来ないことを報告するしかない。今の二人に言ったって上の空だろう。
霊夢の所に戻ろうと向かうとき、肩を叩かれ振り向いた。そこには箒を持っていて白と黒をメインとした服を着た魔法使いらしき女性がいた。
「よっ、外の世界から来た人間ってのはアンタのことか?」
「はい。そうですけど」
そう輝が返事を返すと、白黒の魔法使いは笑顔になり手を差し出した。
「そうか、話は文から聞いているぜ。私は霧雨 魔理沙。よろしくな」
「どうも、俺は輝です」
手を差し出されたから手を握ろうとしたが女性の手をあまり握ったことが無い輝は一瞬迷ったが、握手しないと失礼だと思い魔理沙の手を握った。初めて握る女性の手。輝はほんの少し照れくさくなった。
ふと魔理沙の顔を見るとさっきの笑顔から可笑しくて笑っている顔になっていた。
「何が可笑しいですか?」
「だって握手しただけで頬を赤くしているお前を見ると可笑しくて」
「えッ!?」
「くっはっはっはっはっはっは、文の情報通りだぜ。まさかここまで初心だったとは驚きだ」
まさか初心の情報もあるなんて。恐るべし烏天狗。別に初心ではないと思うのだが
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