暁 〜小説投稿サイト〜
元虐められっ子の学園生活
暗躍する葉山グループ
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「ん?どした?」

「雪ノ下さんは…あの方がお嫌いなのでしょうか?」

「んー、まぁそうなんじゃねえか?
昔陰湿ないじめをしてきたやつらに似てるって言ってたしな」

「そうですか…なるほど」

陽菜はそれっきり黙ってしまう。
顎に手を当てて考える仕草をとってはいるが、何を考えているのかはわからない。
雪ノ下になにか思うことでもあるのだろうか?

「だったらこうしよう。
僕らと君達でふたてに別れて解決法を探る。
それならお互いに切磋琢磨できるし、解決にも導ける」

「貴方ねぇ…「やってみろよ」鳴滝君!?」

「おい鳴滝…」

「そのかわり、もしもお前らが瑠美ちゃんに何か害することをしたのなら…
俺は全力で潰しにかかる。よく考えて行動するんだな…」

「…ああ。君には負けない」

一体何と戦っているのやら?

「ツクモン…」

「問題ない。アイツらがどうしようが、保護者側として全力で瑠美ちゃんを守る」

「それとなく犯罪宣言に聞こえるのは俺だけか?」

「奇遇ね。私もそう聞こえたわ」

「お前らね……」

こうして夜は更けていった。
アイツらが行動を起こすとしたら、恐らく明日の肝試しだろう。

「せいぜい頑張るんだな……」

俺は去っていく葉山達を見ながらそう呟くのだった。






「なぁ雪ノ下…」

「何かしら比企谷君」

「今更ながら鳴滝が怖いと思っている俺がいるんだが…」

「あら、頼もしいじゃない?」

「ですよね!お兄さまは素晴らしい方なのです!」

「陽菜ちゃんはツクモンが大好きなんだね!」

「えっへへへ…」

「小町もお兄ちゃんが大好きだよ!あ、今の小町的にポイント高い!」

「最後のがなけりゃ良かったのによ…」
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