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リリなのinボクらの太陽サーガ
契約
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「サバタ、帰る前に少し大事な話をさせてくれるかしら?」

ローンも含めて会談が終了したため地上に戻った後、管理局にフェイトたちの居場所が追跡されないよう暗黒転移で地上に戻ろうとした寸前に月村忍が決意のこもった眼差しで静止の言葉をかけてきた。
ちなみに管理局はある意味敵側のおれを帰したくなさそうだったが、暗黒物質を宿す俺がいると魔力で動いているアースラの動力が勝手に低下するんだとか。それでもしも魔導炉に不測の事態が発生した場合、非常用バッテリーに溜めてある魔力まで消失させてしまってアースラが地球に墜落する可能性があると判断したリンディは、「彼は突発的事態に対処していただけで敵対する意思は無い」と通達し、強引だがおれを地上に帰せるようにしたのだった。
さて、話を戻すが、あまり接触が無い月村忍から持ち出してくる話といえば、夜の一族の件以外にはなさそうだが、一応確認しておこう。

「……例の件か?」

「そう。あなたを見つけられなかったから今日までなあなあになってたけど、これは私たち一族に関わる大事な話なの」

有無を言わさない圧力をかけてきている月村忍、彼女の隣で無言ながら小太刀に手をかける事で逃げるなと示している高町恭也、勝手に帰ろうとしたら取り押さえるつもり満々の厳戒態勢をしている使用人二名、何が何だかわかっていない高町なのはとユーノ・スクライア、事情を知っているため不安に震える月村すずかをなだめて様子見をしているアリサ・バニングス、サーチャーを飛ばしているが蚊帳の外の管理局、現状はこんな感じだった。

「あなたとこの話をしないまま解散するのは色々とマズいのよ、私たちには。だから帰るのはもう少しだけ待って頂戴」

「……………」

彼女達が夜の一族の事を秘匿しているのはおおよそ把握している。しかし……、

「月村忍、だったか。さっき話した内容なのだが、実は……」

おれが住まわせてもらっている八神家にいる全員にもさっき話した内容を伝えている事と、彼女らも懸念しているであろう夜の一族との違いも説明している事を彼女らに伝えた。

「かと言って必要以上におまえ達の事は話していない。誤解しないように無害な吸血鬼もいると念を押しただけだ」

「そ、そう……一応ちょっとした気遣いはしてくれていたのね……。でもこうなった以上はその子達にもちゃんと話をする必要が出たわ。とりあえず今からその子達を呼べたりはしないかしら?」

「……今何時だと思ってる?」

現在時刻20時08分、もう辺りもすっかり暗くなった夜だ。明らかに子供が出歩く時間ではない。

「それにフェイト達は日中の間、基本的にずっとジュエルシードを探している。都合が付くとしたら、せいぜい一時的に戻ってくる昼食時ぐらいか……?」

「じゃあ食事に招待するか
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