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【IS】千万回負けても、諦めない。
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奇跡的な大逆転勝利の後、方法はどうあれ国家代表に勝ったという事で皆から苦笑しつつも褒められた。まぁあの手は二度と使えないだろう。俺としては今回の一勝さえもぎとれればそれでよかったし、次は勝てないから期待すんなと一応周囲にも言っておいた。

「確かにあれじゃ次は無理だろうけど……それでも、国家代表に一回でも勝つって凄い事だよ大成君!!」

ありがとうモブ子Aちゃん。君は入学当初から全面的に俺の味方してくれるよね。

「へん。まぐれ勝利で精々浮かれてなさい。もう二度と勝利の栄光なんて来ないんだからね!」

相変わらずツンツンだねモブ子Bちゃん。君は入学当初から一貫して俺を貶してくるよね。

「……この性悪女の事は気にしなくていいよ!!」
「黙りなさいいい子ぶりっこ女!!」
「なにさ!!」
「なによう!!」

このモブ子Aとモブ子Bはいつもこの調子だ。仲がいいのか悪いのか。
A子はいつもこちらをベタ褒めしてきて、B子は大抵こちらを貶してくる。なんなんだろうか、仲良しだろうか。聞いた話では二人は幼馴染で、いつだって好みが対立しているらしい。B子は織斑派らしいので、つまり俺と織斑ってそんなにかけ離れてんの?


さて、その後は言うまでもなくIS整備室へGOだ。
自己修復プログラムを走らせる打鉄ついでに装甲を装着し直しながら、俺は打鉄ちゃんを優しく撫た。別段返事が返ってくる訳でも修復が効率化する訳でもないが、労ってやりたかったのだ。
一緒に戦ってくれてありがとうと。こうして触れ合ってると、自然と顔がゆるんでくる。
打鉄っちゃんって肌スベスベだね、とか言おうとしたところで背後から声がかかった。

「本当に打鉄好きなのね、貴方」
「あ、ミレディ先輩」
「変な仇名つけられてる!?楯無よ楯無!生徒会長もしくはたっちゃん先輩と御呼びなさい!!」
「じゃ、かっちゃんでいいですか?」
「違う!そういうノリじゃなくて楯無のたっちゃんなの!双子の野球兄弟じゃないしアッコさんの子分でもないの!」
「南先輩、なんか用?」
「誰が朝倉南よ!更識楯無と何一つ被ってないわよ!どうしてかなーその名前で呼ばれるとイライラするッ!!」

またつまらぬやり取りをしてしまった。というか最近の子に通じるのかコレ。アニソン特集とかアニメ名場面特集で見た事くらいはあるかもしれないけど。俺ああいうのメジャーどころしか取り上げてなくて嫌い。ってそんなことは良くてですね。

「結局何の用なの、たっちゃん?」
「今後の事でちょっとね。ホラ貴方、一応私に勝ったでしょう?」
「勝ちましたね。計算通りに」
「……まぁいいんだけど。私を倒したことで貴方に対する周囲の期待が爆上げなのよ。もう天にも昇る勢いよ」
「ほうほう、実力の伴ってない身としては非
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