暁 〜小説投稿サイト〜
有栖キャロの小学校物語
第10話 初めての動物園です
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「うわぁ、かっこいい………」

エリオは大きく背伸びをしているライオンを見て呟いた。
本当は荒々しく咆哮位して欲しいもんだが、ここは動物園。
かなり大人しい。

「あの牙とか立派だな………」

それでもエリオは満足そうだ。

「レイ兄、ライオンって強いの?」
「まあ肉食だし、サバンナの王様って所かな」
「そうなんだ…………ねえだったら管理世界にいる…………」
「エリオ、地球にいる生き物は炎を吐いたり、電気を飛ばしたりする生き物はいないんだ。比べても仕方がないぞ」
「そうなの?」

魔法に関わってなきゃ、エリオの方が変人って思われるぞ…………
そう思うと地球の生き物って弱いなぁ…………

スパロボZみたいに世界が混合したらどうなるのやら…………
って動物だけじゃなく人間もまずそうだけど。

「ねえレイ兄、あっちの黒い点々があるの何?」
「あれはチーターだな。足がもの凄く速い動物だよ」
「へぇ、どのくらい?」
「地球上の生物の中で1、2を争う筈…………」
「そうなんだ!!」

手すりに跨り、食い入る様にチーターを見るエリオ。
どうやらライオンよりも気に入ったみたいだ。

「何見てるの、エリオ君?」

そこにさっきまでレッサーパンダを見ていたキャロとルーがやって来た。

「チーターだよ!地球上の生物で1、2を争う速さなんだってさ!!」
「へえ…………でもヴォルテールの方がきっと速いです」

竜と比べてどうする。

「それに、あの黒の点々がダサい…………」

ルーもキツイな…………

「で、でも地球の中で1、2を争うんだよ!凄いよね!?」
「ですけど地球で、ですよね?管理世界を含めたら一体何番になるのでしょうか?」
「明らかに下位」

もうエリオをいじめるの止めろ。
エリオが涙ぐんできたじゃないか…………

仕方がない、助け舟を出すか…………

「そんな事言っていいのかお前ら。チーターは虎の仲間だぞ、それは遠回しに虎を馬鹿にしてないか?そうするとタOガースを馬鹿にしているのと同じ…………」
「「チーター最高(です)!」」

それでよし。

「レイ〜!!次の場所へ行くよ〜!!」

「次行くってよ3人共」

「「「は〜い」」」

ライに呼ばれ、俺達は移動した…………











「ふむ、見事に色が変わってるな…………」

「夜美お姉ちゃん?」

私達は爬虫類エリアに来ています。
暗い洞窟の中みたいになっていて、いくつかの窓から動物を見れるようになっています。

本当はみんなで入る予定でしたが、星お姉ちゃんは爬虫類が苦手らしく、ベンチで休んでるって一緒に来てい
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