暁 〜小説投稿サイト〜
【DQX】ゲーム内容全把握のニートが転生時に死なない為の心得。
心得〜サンタローズ編〜
2,善行を積むのは大切です。
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メラか!メラなのか!!
すげえ!かっこいい!!
何かね!?こう、魔法陣みたいなのがブワァって出来てさ!
それでそこから火が(以下略)

ふぅ。
熱は冷めたが(2つの意味で)、これ何気俺滅亡の危機だな。
今なら多分気絶で済むだろうが……やっぱり金は大事だ。
と、いうことで。


やってやろうじゃねえかうらああああああぁぁぁぁぁぁぁああ!!!


▼リュカ は にげだした !



「は、はぁ、はぁっ……」

逃げ切った。
これでも俺、中学時代は陸上部だったからな。
信じらんねえだろ。50m程度走っただけで疲れ果てて壁にもたれてるやつが陸上部だったんだぜ。

「う、うぅ゛ん……」

うぉ゛あ。
誰だよ唸ってんの。
まあその岩の下のあいつだと思うが、あんな岩の下にいたら死ぬよな普通。
まさか魔物か?血塗れにするぞ?(俺の血で)

「だ、誰かいるのか……助けてくれェ……」

嫌だよ魔物め。死にたくないよ俺。

「いるなら返事をしてくれ……」
「ナンノゴヨウデショウカー」

せめてもの抵抗として、思いっきり棒読みで答えてやった。
さあ、何が出るかな何が出るかな……?

「お、おぉ……!頼む、誰だか知らないが助けてくれ!」

この人絶対いつか騙されるぞ。
ここまで来たにもかかわらずまだ魔物かと疑ってる俺を見習えよ名も知らぬおっさん。

「はぁ……貴方は誰でしょうか」
「サンタローズの村の薬師だ、薬草を取りにきたのだが岩に押し潰されてしまってな」

あ……あーあーあー!
こいつそういえば潰されてたな!

「薬師さん……お姉ちゃんのお薬を作る人ですか?」
「お姉ちゃん?ふうむ、よう分からんが、薬を作ることは間違いないぞ」

来た!物語進んだ!!

「そうですか……岩、どけられます?」
「さっきから試しているのだが……さすがに無理そうだ」

ですよねー。
逆に出来たら魔王級だぞお前。

「手伝うので、ちょっと頑張ってください」
「分かった」
「はい、せーの!」

っおっも!クッソ重い!
これどかせたら魔王超えるぞお前!
頑張れば動かせそうなんじゃないのかよエニックスさんよぉ!

「ど……どうします?」
「ふむ……魔法は使えるか?」

使えたらドラキーのメラにあそこまで興奮しねえよ。

「使えません……」
「そうか……しかし、やらないことにはいつまで経っても何も出来ないぞ」
「はあ……」
「ひとまず試してみようではないか」

ウィッス。

「あー……主人公が使える攻撃呪文か……確か、バギ系だったよなぁ……」
「どうした、少年」
「あ……何でもないです。えへへ」

ネコ12,3匹被りの愛想笑いで誤魔化す。
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