暁 〜小説投稿サイト〜
【DQX】ゲーム内容全把握のニートが転生時に死なない為の心得。
心得〜サンタローズ編〜
1,あまり自分を貶めるのはやめましょう。
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はいどうも、3ヶ月に及ぶ船旅をようやく終え故郷へ帰ってきた6歳ショタ、リュカくんです。
嘘っす。3ヶ月に及ぶ船旅をようやく終え故郷へ帰ってきた18歳ニート、竜牙です。元。
東 竜牙、ヒガシ リュウガと読む。中々の難読漢字だ。キラキラネームか。DQNか。DQNなのか俺は。
高校卒業後ニート職、彼女持ち童貞。襲う勇気?逆に聞くけどあると思う?
友達は小学校から高校まで同じクラスという無駄な腐れ縁の少年のみ。こんな世の中理不尽だ。

「リュカー。聞いてるー?おーい」

っは!?誰に何を説明してるんだ俺は!?
童貞ってなんだよ言うな俺!!そして1mmの間違いもない事実であるという悲しみ!!

「ご、ごめんねお姉ちゃん。ちょっとボーっとしちゃった」

お前、この台詞誰が言ったと思ったろ。もういいわ、お前俺の脳内お友達な。
俺は転生をした。しかもゲームにうるさい俺さえ屈指の名作だと思った、大好きなDQXの世界へだ。
前世での俺のぼっち人生は、この幸せの対価だったのかもしれない。
もし違ったら俺強くなって神様殺すわ。

……と。話が逸れたな。悪いな脳内お友達。
俺はこの世界で主人公となった。あの、DQの中でもベストオブアンハッピーと言われた主人公に。
何だそれは。つまり神様よ、俺に父を亡くし奴隷☆ライフを送り幼い息子が捜し求めた勇者であったという悲しみを味わえと。
前世で父を失う悲しみは体験済みなので、出来れば顔パス願いたい。
でもダメなんだろうな、俺強くなって神様殺すわ。

とまあそんなことを考えたものの、折角俺が主人公なんだから運命捻じ曲げればいいじゃん!という結論に辿りつき、いつか来るそのときを待ちながらネコを12,3匹被りつつこの世界を生きている。
そして最近ようようゲームが始まり、今はサンタローズでのビアンカとのお喋りタイムというわけだ。
まあ思いっきり要約すると、さっきの台詞を言ったのは猫被りの俺です。
何ということでしょう、12行が20文字に。

「そっか、やっぱり疲れてるよね。ごめんね、付き合わせちゃって。もう寝る?」

ビアンカってもっと勝手に主人公連行して勝手に本読んで勝手に帰る自己中じゃなかったかと思うんだがそれは。
しかも頭がいい。本全部読みきったぞ。若干物語の確信に触れたぞ。

「うん、ありがとう、お姉ちゃん!ちょっと疲れちゃったから、寝ていいかな」
「もちろんよ、ゆっくり休んでね!良ければ、また一緒に遊びましょう」
「うん、遊ぼうね!」

ビアンカが階段を下りていくのを横目に、俺はベッドに寝っ転がった。
そして目を閉じ……かけると、シーツの中に謎の固い感触が。
(こっちは眠いんだよ、寝かせろクソが)と悪態をつきながらシーツに手を入れると、そこには一冊のノート。

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