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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
それから・これから
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王太子専属親衛隊』の隊長ラングストンが、隊員として強引に抜擢した人材の一人なのだ。
学生時代は自分が貴族である事を鼻にかけ、平民(仮の姿)のティミーに対し見下した態度で接していた彼は、自分より地位の高い人間である事を今更ながら知ってしまい、何時仕返しをされるのかと日夜脅えて生きているらしい。

きっとラングストンは、その情報を入手したからこそ隊員に抜擢したのだろう…
常に脅えられながら接されるティミーにはいい迷惑だ。
彼自身は学生時代の事を気にした事など皆無なのに…

そのティミーは、王太子として重要な政務を担っており、国王に任せるとトラブルしか起きない外交問題…特に他国へ赴く外交折衝をメインに行っている。
そこには婚約者であるアルルも常に同伴し、近い将来王太子妃として活躍してもらうよう勉強させている。

異世界ではあるが、生まれた世界の平和を取り戻し、愛した男の新たなる世界へやって来た事を契機に、剣を捨て女性としての生き方を真っ当しようと心に決めたアルル…
現在はかなりの淑女へと変化を遂げた。

従って『王太子専属親衛隊』には女性隊員も多数存在する。
ティミーの側で彼を警護するのが一番の任務の為、王太子が外遊する際は王太子専属親衛隊も一緒に同行する。
そして次期王太子妃アルルの警護も王太子専属親衛隊の任務なのだ。

どちらも人並み以上に強いのだが、万が一を考え側を離れない隊員。
剣を捨てた事により多少だが弱体化したアルルには、なくてはならない人材だ。
王族という存在は、世界中のテロリズムの標的になる存在であり、2年間で襲われた事が多々ある事実はオジロン達を恐怖させる。
その為、王太子専属親衛隊の副隊長は女性で、しかも剣術の腕前が達人クラスの者を登用している。

彼女の名はリュリュ。
一時期はグランバニアの代理女王を行った事もある人物なのだが、有事の際には少しでも協力出来るようにと、国政の勉強を兼ねたこの職務に自ら就いた。

言うまでもない事なのだが、父親に内面は似ず真面目な彼女は、隊にはなくてはならない存在だ!
隊長がアレで、しかもアレなので…副隊長が不在になるとカオスになる。
しかも問題なのは、ラングストンがリュリュに惚れてしまっているのだ…
側にいると常に話しかけ、自分の男らしさをアピールする…
近くにいないと仕事そっちのけで彼女を捜し周り、王太子専属親衛隊としての職務を行わないのだ。

『お前もう帰れ!』
これはティミー殿下がラングストン隊長によく言う台詞の一つだ。
『あ゙〜…ババ引いた。誰に何と言われてもラダトームに残れば良かった…』
これはアルルに零す最も多い愚痴の一つ。

王太子殿下に幸あれ!




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