暁 〜小説投稿サイト〜
劇場版・少年少女の戦極時代
天下分け目の戦国MOVIE大合戦
舞と咲、戦極時代へ
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的にオレンジ色に光っており、上側に青い宝石が付いていた。

 貴虎はオレンジ色の裂け目を躊躇なく跨いで入った。

(もしかして貴虎さん、こっち側に来ちゃった紘汰くんたちを連れ戻しに来たのかも。そうよ。クリスマスゲームの時だって、半分以上のライダーがあの人にやられた。今回もそうじゃないなんて言い切れない)

「舞さん、あたしたちも行こう」
「うんっ」

 咲たちはオレンジ色の裂け目の前まで来て、再び手を繋いだ。

「「せーのっ」」

 そして、同時にジャンプし、裂け目を跨いださらに向こうの世界に降り立った。




 彼女たちが降り立ったのは、車一台なら通れそうな獣道の上だった。周りは森だが、先ほどまでいた“森”とは違う、普通の木々が立っていた。

「あ。あれ、鳴子かな」

 咲も気づいた。木と木の間に紐を結んで、木の板をずらっとかけた物が、点々とある。ちょい、ちょい、と鳴らない程度に指でつついてみる。好奇心だ。

「うちの神社にもあったなあ……やだっ。もしかしてイノシシとかクマでも出るんじゃっ」
「え、まじ!?」

 驚いた拍子に鳴子にぶつかった。鳴子は高く大きな音を森に反響させた。

「咲ちゃん、驚きすぎ〜」
「ごめんなさい……」
「うーん、でもほんとに猛獣避けなら、早めにこっから出ないと……」

 舞が言っている途中、ざ、ざ、ざ、と足音がいくつも聞こえてきた。
 戦国時代の足軽のような格好をした男たちが現れ、細長い槍を咲と舞に向け、囲んだのだ。

 舞が咲を抱き締めながら後ずさる。

(ほんとはこういう使い方しちゃだめなんだろうけどっ)

 咲はごそりと体をよじり、戦極ドライバーとドラゴンフルーツの錠前を取り出した。
 舞の腕から出て、舞を背中に庇う態勢に入った。そして、ドラゴンフルーツの錠前を開錠した。

「変身!」
《 カモン ドラゴンフルーツアームズ  Bomb Voyage 》

 白いライドウェアの上から、炎の形をした果実が被さり、鎧となって咲を装甲する。

「ちょ、いいのそれ!?」
『相手、オトコだし武器持ってるし、せーとーぼーえーセイリツってことで!』

 DFボムを最低威力に設定し、真上に投げた。ぱんっ、と空中で爆ぜるDFボム。これが威嚇となって足軽が去ってくれることを切に祈った。

 しかし、足軽たちの反応は、月花の予想の斜め上を行った。

「武神!?」
「新しい武神だ!」
「この女、武将か!」
「え、なに、ええ!?」
『もー! せっかくオンビンにすませようと思ったのにー!』
「いや変身してる時点で穏便じゃないよ咲ちゃん!」

 月花はDFバトンを足軽たちに投げつけ、舞の手を取って走り出した。

 しばらく獣道
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