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『冥王来訪』への感想

投稿者:[非会員]の感想
[2024年 03月 23日 14時 52分]

▼一言
>マライの妊娠

浮気の対象とその子供はハンニバルではなくユルゲンだと興味があります

>ヨハン・デュルク

ヨハン・デュルクはどうなん人物ですが?彼のカップリングが決めますが?


▼返信
投稿者: 雄渾
[2024年 03月 23日 (日) 16時 31分 27秒]

 ハンニバル大尉は、1979年の時点だと40代の大尉で、妻子が健在です。
思春期の二人の息子がいて、妻の従兄弟は反政府活動の疑いありという事でシュタージから監視対象になっています。
 マライは、原作では、1982年からハンニバルと付き合う前に彼氏がいました。
マライの彼氏は1982年の段階で戦死していますが、何時から関係が発生したかは文中にはありませんでした。
 以上の事から、1978年の段階では、マライは無垢であったことにしました。
そうした方が話がこじれなくて、いいですからね。
 マライとハンニバルの関係ですが、マライの空房から始まったことが原作に遠回しに書かれています。  
妻をシュタージの粛清で、息子二人を戦死で、家族を失ったハンニバルと傷をなめ合うようにして、刹那的な関係になったと。
 年齢は、アニメ版はかなり若く書かれていますね。
小説版の描写からは、彼女はポニーテールの髪形をした、さえない30女の印象を受けました。
(年齢的に40男と釣り合うのは、30代の女です。
内田先生もその前提で書いておられるのが、文中から推測できます)
 マライがハンニバルの情婦になったのは、彼が少佐という立場もあるでしょう。
仮にユルゲンと出会っていれば、アイリスディーナの実兄ですから美丈夫です。
しかも士官学校主席で、24歳で大尉にスピード昇進するほどの実力の持ち主です。
 あざとい女性なら、ユルゲンの方が良いでしょう。
若くて健康的で、父は失脚したとはいえノーメンクラツーラーです。
学識もあって、しかも実戦経験豊富で強い。
 ヤウクやシュトラハヴィッツに心配されるほど、わきが甘いですから、同国人の同じ職場の女性なら気を許してしまうのではないか。
実際、原作では同僚のヴィークマンといい感じになってましたからね……
 またマブラヴ作品の主人公の常として、恋愛原子核が彼にも備わっていると比定して、マライが一目ぼれしたことにしました。


>浮気
 東ドイツでは1980年代末の時点で、婚外子の割合が1割ほどいました。
シングルマザーへの保護も手厚く、西ドイツより結婚しないで、国営工場の工場長や党幹部などの身分の高い男の愛人などをしている割合が結構いました。
そういった史実を加味して、マライをユルゲンとの男女の過ちを犯させました。
 あと東ドイツは、ソ連や日本のように簡単に離婚できましたからね。
西ドイツは離婚が非常に難しく、家庭裁判所での協議を経てからではないと離婚できません。
当時は妻の個人名義の銀行口座もなく、離婚した女性が暮らすには非常に厳しい社会でした。
理由はナチス時代を否定し、遡って19世紀の帝政時代の法律を採用していた為でした。
現在も同じで、非婚のカップルがそれなりにいます。

>ヨハン・デュルク
 デュルクは既に書いた通り、降下猟兵大隊出身の護衛で、夜戦と狙撃の名人です。
ベアトリクスが幼少期から護衛を務めているボデーガードです。
 ハーレークイーンあたりの小説でしたら、彼とベアトリクスが恋仲になったりはするのでしょうが、彼女の恋愛対象はぶれることなくユルゲンだけです。
 ベアトリクスとの関係は絶対ないという事だけは明言しておきましょう。
 言及はされていない為、推測にはなりますが、身辺警護の警備隊長という役職上、既婚者ではないでしょうか。
KGBなどは、家族の不倫に非常に厳しく、場合によっては失職の対象にすらなりました。
ハニー・トラップ対策ですね……
 それにアーベルの信用が厚い人物ですから、護衛対象者に恋愛感情をいだくことはないでしょう。
アーベルはユルゲンが現れるまでは、ベアトリクスの事を党幹部の子弟と結婚させることを望んでいました。
 KGBの不倫対策ですが、結構失敗してるんですよね。
KGBの資料を盗み出して、本を書いたゴルジエフスキー中佐もロシアの話では女性関係が原因で英国との2重スパイになったそうです。
 本国に妻子を残した状態だったので、残された夫人は大変だったと思います。
後に離婚して、今は英国人女性と再婚したと聞き及んでいます。
(どこまで本当なのだろうかは、疑問です。
ちなみにゴルジエフスキーへの死刑判決は、今のロシアでも有効です)
 KGBのラストボロフ少佐などは米大使館職員の女性と懇意になり、その事が原因で、1954年に勤務地の日本から米国に亡命に発展したと言われています。
(べリアの粛清で自身の身の危険を感じたのが真相でしょう。
この件に関しては米ソ両国とも嘘宣伝を繰り返していますので、真相は類推するしかないのです)

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