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『冥王来訪』への感想

投稿者:[非会員]の感想
[2022年 12月 17日 19時 18分]

▼良い点
マサキのアイリス愛の為に高級品を使い親族攻めを行いアイリスの実母が登場して驚きました。

▼一言
やっぱりユルゲンは昔からヤンチャ長男ですか?昔の東ドイツは格差が共産国なのに酷いですか?個人的に?10サンダーボルト2が好きなのでマサキには強化版を作って欲しいですね。


▼返信
投稿者: 雄渾
[2022年 12月 17日 (日) 20時 31分 13秒]

ご感想有難う御座います。

>昔の東ドイツは格差が共産国なのに酷いですか
これは東ドイツだけではなく、かつてのソ連、東欧諸国、今日の中国や越南、北朝鮮も同じです。
作中でもすでに述べましたが、ノーメンクラツーラーと言われる貴族層が共産国家には存在します。
具体的には、革命の元勲と、その子孫。党のために特別な利益を与えた人物とその子孫。共産主義のプロパガンダの為に作られた英雄。あとは場合によっては政治的少数の立場を持つ関係者などですね。
 今回は質問に会った、東ドイツに限ってお話をします。
東ドイツでは、建国当初より配給が滞りがちであり、既に優先的に配給を受ける人物とそうでない人物の差が公に存在しました。
配給が終わった1958年以降、落ち着く傾向には成るのですが、それでも物不足は深刻でした。
ベルリンの壁が出来る1961年以前までは、ベルリン在住の市民は西ベルリンに買い物に行っていました。
(西ベルリンは西ドイツの領土ではなく、英米仏の占領地という扱いでした)
一応、経済発展が進んだことと政府が食料価格の据え置きをしたおかげで、飢えることはなくなりましたが、流通や生産の関係上、品不足にはベルリンの壁崩壊まで悩まされました。

 あと商品の購入格差はありました。東独の政府文書も認めているほどです。
テレビや車などを優先的に購入できたのは、党幹部や政府にコネのある人物、医師や技術者などの特定の労働者、ソルブ人(スラブ系の先住民)などの少数民族です。
この事は教育などにも影響し、特定の人物が優遇されました。

 今回は詳しく書きませんでしたが、外貨ショップが東独内にもあって、東独国民も西ドイツマルクを払えば自由に購入出来ました。
また幹部達は、外車や外国製品を輸入して愛用していました。

 共産圏なのに不平等と思えますが、まだ東欧諸国は格差の少ないほうです。
今日も自由経済体制を取っていない、北朝鮮の国民の貧困格差は、夙に有名ですし、市場経済化を果たした中国や越南の地域格差は恐ろしいほど広がっています。

>ユルゲンは昔からヤンチャ長男ですか
今回の話はすべて「隻影のベルンハルト」にある話を元に膨らませた物です。
この際、ユルゲンが行った規則違反の例を書き記すことにします。
まず、勤務中の飲酒の末に、泥酔したこと。(東独軍でも規則違反でした)
次に議会における、公聴会での議事妨害。(普通は査問の対象になります)
そして、無許可での、外国出版物や映画の閲覧。
(東独ではソ連の新聞ですら許可なく読めませんでした。ポルノに限らず一般出版物も単純所持は違法)
あと、軍隊内やワルシャワ条約機構内での騒擾事件。
(みていると結構な頻度でやってます。)

軍法会議や政治的な問題になっていないところを見ると、シュトラハヴィッツ少将やハンニバル大尉、前任者のヴァイグル少佐や部隊内の政治将校がかばってくれたから助かっているのが想像できます。

ユルゲンの場合はたちが悪いことに全く反省していませんから、「柴犬」本編でのクーデターの際にアスクマンに目を付けられて粛清されるまで、よくぞ生きていられたなというのが率直な感想です。
多分東独軍は9万の小さい軍隊だったので自由がきいたのでしょう。
ですが300万の兵力を擁(よう)するソ連軍や軍律厳しい米軍などでは、ユルゲンは間違いなく懲罰対象です。
特に飲酒の規則が厳しい米軍だと、ユルゲンは軍法会議にかけられて、不名誉除隊の憂き目にあっていたかもしれません。
(欧州の軍隊は飲酒には甘い傾向があります。今でも仏軍などは訓練の昼食時に将校が軽く飲酒する習慣が残ってます)


軍務につくアイリスには、馬鹿兄貴の行動のせいで、泣いてもらう予定です。
(自ら兄に手を掛けた、柴犬本編より幸せだから良いかな?)


>アイリスの実母
実は、アイリスは知らないだけなのですが、ずっと成人するまで離婚した母が資金援助していました。
再婚した夫も不倫の末、寝取ったことを後悔していたのでしょうか。
ユルゲンが軍隊に入隊するまで、月一の感覚で会っていました。
その事は、後日詳しく書かせて頂く積りです。

>A10サンダーボルト2
小生も好きです。ただ柴犬以外の劇中の活躍とプラモデル化の機会に恵まれないのが残念です。
マサキの強化案は、ご意見として、後日の話に反映させて頂く積りです。




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