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『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)』への感想

投稿者:[非会員]の感想
[2014年 02月 04日 10時 25分]

▼一言
リンチ少将は敵前逃亡とはされていませんよ、原作では。
結果が敵前逃亡に見えるだけです。
その証拠に、救国軍事会議において、
彼は少将の位を参加者から呼ばれています。
また、他ならぬ良識派グリーンヒル父からも、扱いが
不当であったと同情されています。
結果責任はあっても、彼の判断命令に違法性がない事は
明白です。
ヤンは民間人の脱出を命令されていますから、
問題なく賞賛されますが、
主人公が賞賛などされたら、同盟軍の命令系統が、
瓦解してしまいます。


▼返信
投稿者: 甘蜜柑
[2014年 02月 05日 (日) 21時 40分 50秒]

トクマノベルズ版のP41ー42の記述を敵前逃亡とみなされる状況と解釈しました。作中人物の見解も概ね同様です。

作中では階級を剥奪されたロイエンタールをメックリンガーが元帥と呼んでいるシーンがあります。階級返還が決定される前です。同盟政府に逆らってエル・ファシル共和政府と合流する前の無所属状態のヤン艦隊メンバーもお互いを同盟軍の階級で呼び合っています。仮にリンチが階級を剥奪されていても、親しい関係にあったグリーンヒルが彼を少将と呼ぶことは支障ないと思います。救国軍事会議のメンバーも議長たるグリーンヒルにならったのでしょう。民主国家の同盟で軍法会議無しの階級剥奪は考えにくいので、軍法会議を受けていないリンチは少将の階級を保持している可能性が高いと思いますが。

上官への服従義務は職務上の命令である場合においてのみ課されます。そうでなければ、上官が法的根拠なき逃亡や私戦を企図した場合でも部下には服従の義務があることになり、命令系統の崩壊が起きます。違法な命令に従わないことも軍人の義務です。

銀英伝の解釈は人それぞれですが、私の解釈はこうであるということです。ご了承ください。

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