「銀河英雄伝説~其処に有る危機編」の感想

DD13
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良い点
【第十二話 作戦名は『鉄槌』だ!】

>伯の姿が消えると軍務尚書がまた息を吐いた。
>「気楽なものだ」

軍務尚書閣下がぼやきたくなる気持ちが伝わります。
神算鬼謀を見せつけられ、戦略的且つ政略的正解を知って
十分に準備が済んだ後に
戦術的視野狭窄の猪武者に
目の前でいきりたたれると
怒りを覚える前に
気分がすっかり萎えてしまいます。

不幸中の幸いは、その気持ちを共有してくれる同僚がいる事です。
後日、さらに仲間が増える事になるとは思ってもいなかったでしょう。

【第十三話 この世には知らない方が幸せな事も有る】

>ゲルラッハ子爵が国務尚書と我らを交互に見ている。

子爵の善人ぶり(あくまでも、侯爵閣下や帝国軍三長官と比べて)が、
コミカルで笑いを堪えるのに苦労しました。

ますます冴えわたる筆に次話への期待が高まります。
DD拝