「IF物語 ベルセルク編 銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)」の感想


 
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帝国暦 489年  1月 21日   ヴァルハラ星域  ヴァレンシュタイン旗艦 スクルド

ヴァレンシュタイン「艦隊」旗艦 スクルド かと。

あと一点、気になったところがあります。
>短剣をじっくりと眺める、そしてケースを無造作に捨てた。
>ローエングラム侯が笑いながら鞘を捨てた。

ラインハルトがケースと鞘と2つ捨てているのですが、この場合鞘はいらないのではないでしょうか?白兵戦用のナイフなら、ケースがそのまま鞘を兼ねているイメージがあります。また、鞘に入れた上でケースにしまうとすると、ケースから出した時点で「諸刃の短剣」とリューネブルクが刀身を確認できている描写と矛盾するのではないかと。勘違いだったら申し訳ありませんが、ご一考下さい。
 
コメント
最終話、緊迫感のある戦いで面白かったです。また、いかにもエーリッヒらしい戦い方でそれも良かったと思いました。
そもそもほぼ敗北が決まっているラインハルトは相当追い込まれていた筈。焦りや苦悩、憎しみや自責の念でタンクベッドでも取り除けない精神からくる疲労がじわじわ溜まっていたでしょう。そこに全く想定外の白兵戦の誘い。
一方エーリッヒは白兵戦を想定して練習した上、自分の勝算の高い武器を吟味して選んできた。
更に、これは狙ったわけではないでしょうが、エーリッヒの自分に対する気遣いや想いを知ったことでラインハルトはある程度納得し、気が晴れてしまった様子。少なくとも憎しみに任せて何が何でも殺してやる、とは思えなくなってしまった。
つまり相手を弱め、自分の都合のいい舞台に誘導し、準備をきっちり行って、心理戦で揺さぶってから戦う。まさにこれまでやってきたことの繰り返しだなと。
自分の戦闘スタイルを崩さず、主導権を最後まで放さなかったエーリッヒに軍配が上がったか、と感じました。