「ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語」の感想

turugiken
turugiken
 
良い点
 ゲーマーとして、モンスターやクエストや敵をちゃんと分析して対策している会話・描写が良し。SAOは命懸けだけど、あくまでゲームの中なんだという前提がちゃんと生かされている点。自分も見習いたいです。
 
悪い点
 第一話から十話ほどまでか、文章の書き方で第一人称視点と第三人称視点が混在していた話がありました。それ以降のように、どちらかに統一したほうが見やすいです。
 マルバとシリカの関係で気になった点ですが、ゲーム内で《結婚》したということでよろしいでしょうか?(その手の描写を見落としていたらすいません)。だとすると、より親密になるためのスキンシップをしたのかもとの妄想が出てきちゃうのですが……、シリカは十代前半のはずなのでそういうことがナチュラルにできちゃうのか・マルバ君がシリカにできるのかどうか・世間体は大丈夫か心配になりました。
 
コメント
 こちらでははじめまして、ひと通り読ませてもらいました。最新の章での話題の一つで、『AIと人間の融合体』というアイデアはなかなかに興味深かったです。
 次の更新も、お待ちしております。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます!

序盤で一人称と三人称が混ざっているのは私もずっと気になっていました。序盤を書いていた頃は文章力が弱く、全体的にうまく書けていないので、時間ができたときに描き直そうと思っています。
マルバとシリカはゲーム内で『結婚』しています(第三十四話 スカルリーパー偵察戦)が、あまり過度ないちゃいちゃシーンはわざと描写していません。マルバの実年齢が中学生~高校生であるため、そもそも彼に色々な知識が欠けていますし、やはりローティーンのシリカにあれこれするのはちょっとどうなんだ……という自制心もあります。
また、あの二人は結婚はしていますが、ふたりが互いに対して抱いている感情は、一般的に言う恋愛感情というよりもむしろ、一緒にいると落ち着く、安心感に近いものです(第二十二話 第五十六層フィールドボス攻略会議)。
もともと二人の感情は互いを尊敬する気持ちから生まれたものであるため(現時点ではまだ未公開の第六十話 生きる意味:マルバ&シリカ)、熱く燃え上がるような感情ではなく、落ち着いたものです。従って派手にイチャイチャするようなことはない、という設定で書いています。

『AIと人間のハーフ』という設定はぜひ書いてみたかったテーマではあるのですが、現状では設定を活かしきれていない感じがあります。『壊れた世界◆自己の非同一性』で『自分とは何なのか』と苦悩するシーンはありますが、これだけで終わりにしてしまうのは残念だなあ、と。ですので、最初はゲーム版のストーリーに則ってSAO終了後さっさとアリシゼーションへ移ってミドリの役割はそこで終わりにするつもりでしたが、もう少し彼に活躍のシーンを与えたいと思っています。

お読みいただきありがとうございます。次回の更新は遅くなると思いますが、またよろしくお願いします。