「銀河転生伝説 ~新たなる星々~」の感想

雷帝
雷帝
 
コメント
成る程、こういう事なら損害をこうむった時点で、という事も納得いきますね
奇襲とかの策じゃなく、一瞬敵を混乱させて敵の総司令官である皇帝を倒す
これならば、策を見抜くのは簡単でも一瞬の隙は作れますな

アドルフは自分が凡庸であると理解しているが故に常に敵より多数の兵をそろえようとしてると言いますが……実の所、国のトップとしてはそれが正解なんですよね
国として正攻法は常に敵よりも多数の数をそろえる事。それが出来ない時、他の何かで補う、という事が必要になる訳で。技術であったり、錬度であったり、作戦であったり、ですね。大体、歴史上知られる奇襲作戦は劣勢な側が仕掛けたものです、そのままやっても勝てないから奇策でそれを補う、訳ですな
まあ、別にモントゴメリー将軍程慎重な訳でもないですしね(ドイツ軍との戦力比が15:1になるまで攻勢を開始しなかったそうです……
そして、凡庸だからこそ、奇策を取らずに数の利を活かした正攻法で押していく
実の所、それが一番きついとかのヤン・ウェンリーもキルヒアイスと戦った時に言っている
まあ、陸戦指揮官達を総司令部に乗せていたのは賢い選択でしょう。アドルフは史実のラインハルトの下へユリアンが送り込まれた方法を知っていましたしね

ヤン・ウェンリーですが……
彼は結局、全軍の指揮官ではありませんでしたからね。大体最大でも3万程度
帝国軍のキラ星の如き将官達と自分が総司令官として同時に戦ってはいませんから、ちょっと比較には厳しいかな?無論、そうした将官達と1VS1で戦って一度も負けなかったというのは十分以上に凄すぎる戦績なんですが、アムリッツアでもあくまで一艦隊の指揮官でしたからねー。他の艦隊の指揮を執る、ラインハルト的な立場に立って、帝国軍の指揮官達全てを同時に敵に回して戦った事は……まあ、ラインハルトの意地で最後の戦い、イゼルローン要塞に押し寄せられた時はやったか……とはいえ、あれは大軍を同時に動かしづらいイゼルローンの立地を活かしての話だし……
そうして考えると、如何にヤン並であっても、今回みたいに大規模艦隊を動かせる宙域で数に勝る相手と正面きって戦うのはさすがに厳しかったですね
もっとも、各王国を順次攻められる事を考えると、どこかで防衛せざるをえず、相手が大規模すぎてこちらも大規模な部隊を用意せざるをえない為にランテマリオみたいな防衛戦に適した動かしづらい宙域を選ぶ事も出来ず、寄せ集め故に複雑な作戦を取る事も出来ない、ではこの結果は見えていたのかもしれません……

とりあえず、ティオジアは降伏
残るはルフェールと九王国ですが……ルフェールも派遣した八個艦隊が大損害受けてるからなあ……
少なくとも2個艦隊が司令官戦死して、多分その後の撤退でも戦死した人出ていそう
損害を回復する余裕あるだろか。まともなの、かなり艦艇をすり減らしたとはいえさすが精鋭の第二艦隊、のみ、なんて事態になっててもおかしくない
 
作者からの返信
作者からの返信
 
>ルフェールと九王国

これからの戦いはルフェールとの戦いが中心になっていくでしょう。
まあ、銀河帝国も抱えている占領地域が膨大になったため、ルフェールが滅ぼされるのはそうとう後になるでしょうが。

その後は九王国連合ですが……彼の国々がある場所には小回廊がいくつかあるので、これまでのような力押しは難しくなるかと。
そこでようやく念願の回廊戦が書けますw