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ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

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なみのりドサイドンの伝説!カミツレ対ドサイドン!

ポケモンリーグ制覇を目指して旅を続けるジン達は、次のジムのあるライモンシティへと向かっていた。今はとある湖の湖畔でキャンプをしている真っ最中。

「んっ~!ああ気持ち良い~」

煌めく湖の畔で背伸びをするカミツレ、他のメンバーであるフウロは鳥ポケモンたちのブラッシング、ユウヤは昼寝、ジンは昼食作りに励んでいた。湖の水もとても綺麗で美しい。とても良い環境だ、少し足を伸ばして此処まで散歩しに来たのだが時間もそれなりに経過している。そろそろ戻らないといけない時間帯になってきている。足をキャンプ地点へと向けようとした時

コポ…コポポ………っという音と共に大きな泡が水面に出来ていく。不審に思って其処を覗いてみると、其処から黒い影のようなものが浮上してくるのが解った。そして其処から姿を現したのは!!

「ササァァアアアアイ!!!」
「きゃあああああああああ!!!!」


「ええ?サイドン!?」
「本当なんだってば!!」

慌てた様子のカミツレがキャンプに戻ってきたので訳を聞くと、水中から巨大なサイドンが飛び出してきたと言うのだ。

「おいおい冗談だろ?サイドンはじめんタイプで水が苦手な筈だぜ?」
「そうよ、何かと見間違えたんじゃないの?ブルンゲルとかママンボウとかと」

ユウヤとフウロの意見は至極全うな物、サイドンのタイプはいわとじめん。水とは最悪の相性を持ってしまっているポケモン、そんなポケモンが水の中を泳いでいたなどとは思えないのだ。カミツレは絶対にあれはサイドンだもん!と言い張るが二人は一向に信用しようとしない。カミツレは頬を膨らませて、畔で食器を洗っているジンの元に向かう。

「ああもうこんな食べ散らしやがって……」
『コポポポ……うん、頑固な汚れも僕のあわにかかれば直ぐに取れる!』

シャルズと共に食器洗いをしているジン、どうやらユウヤの食べ方が荒い性で荒いものが大変なようだ。そんなジンの後ろからカミツレが抱きついた。

「おわっと!?カ、カミツレ如何した?」
「………ジンなら、ジンなら信じてくれるよね………?」
「何があったが知らんが俺はカミツレの味方さ、世界がカミツレの敵に回ったとしても。取り合えず洗い物もう少しで終わるから、なっ?まってくれ」
「うん………」

最後の洗い物を終えて、片付けてからシャルズも交えて話を聞くことにした。

「成程……突如湖から巨大なサイドンが飛び出してきたと……」
「本当なのよ!?ちゃんと見たんだもん!大きいドリルと小さいドリルを!!」
「ドリルが…二つ……?」

カミツレが見たサイドンは大きなドリルと小さなドリルの二つを持っていたというのだ。だがサイドンのドリルは一つの筈。ジンは荷物から自作のポケモン図鑑を引っ張り出して、とあるポケモンのデータを出力した。

「なあ、そのサイドンってこいつじゃないか?」
『ドサイドン ドリルポケモン。岩を掌の穴に詰めて筋肉の力で発射する、全身のプロテクターは火山の噴火に耐える』
「そうよ!このポケモンよ!!」

ジンは湖を見ながらやっぱりと呟く。

「やっぱりか………こいつはドサイドン、サイドンが進化したポケモンだ」
「正体が解ったのは良いけど、でも如何してじめんタイプのドサイドンがなみのりが使えるの?」
「サイドンやドサイドンはなみのりは使えるんだぜ?」
「ええ!!?そうなの!?」

ああ、あんまり知られて無い話だけどな。と語るジン、じめんタイプのポケモンが水に使って泳ぐなど確かに考えにくい話であるからだ。

「でもなみのりが覚えられると言っても、水に対する恐怖心を克服しないと結局は使用出来ない。実質的に水を恐がらないというポイントが無いと出来ないんだが………どうやらそのドサイドンは水に対する恐怖心が全く無いという事だな。まるで昔話のなみのりドサイドンだな」
「なみのりドサイドン?」
「ああ、この辺りには岩山があるだけど雨が降ると岩山に川のような凄い流れが出来るんだけど、ある一匹のドサイドンはその水を物ともせずに自慢の力で水の通り道を作って岩山に居るポケモンたちを助けたって話があるんだ。んで、出来たのは丁度俺たちが居るこの湖って訳」

感心するように聞き入るカミツレ、そんな話を聞いてある思いが湧いてくる。

「決めた!私はそのドサイドンをゲットする!」
「え?でもカミツレってでんきタイプ専門じゃなかったっけ?」
「でんきタイプが好きなだけよ。それにじめんタイプはでんきタイプの大敵、それを制する事で私はもっと強くなれるの」
「ああなるほど、結構理に適ってるな、んじゃ探すとしますか、シャルズ!」
『は~い』

そういってシャルズは水へとダイブ。なみのりが使えると言うのなら水中から探した方がいいと思ったのだろう、そして暫くして大慌てで上がってくるシャルズがジンの胸に飛び込んだ。

「ど、如何したんだシャルズ!?」
『く、来るよぉおおおおお!!!』
「来るって何が!?」
『ドサイドォォオオオオオン!!!!!!!!』

それと同時に湖から巨大な影が飛び出して二人の前に着地した、巨大な身体に屈強なプロテクターを纏ったドリルポケモン、ドサイドン。

「ドォォオオン!!」
「シャルズお前何したんだ!?」
『な、中々見つからないから適当にハイドロポンプを連打してたら、当たっちゃったみたいで………アハハ!!!』
「アハハじゃない!!」
「ま、まあいいわ。ドサイドン勝負よ!」
「ドオオン!」
「よ~し、エモンガお願い!」

カミツレが繰り出したのはエモンガ、相性的には悪いがスピードで翻弄しようと言うのか。

「エモンガ、10まんボルト!!」
「エエモ~ン!!!」

電撃がドサイドンへと向かっていき、直撃するがドサイドンはそれを振り切ってハンマーのような巨大な尻尾でエモンガを地面へと叩き落す。

「エモンガ!」
「やばい!ストーンエッジがくるぞ!」
「エモンガ、かげぶんしんで避して!!」
「エモ!」

指示を聞いて直ぐにかげぶんしんをしてドサイドンを惑わす、これではストーンエッジは当たらない、が

「ドォォオオオオオン!!!!」

ドサイドンは身体から無数の電撃を放出し、全ての分身へと命中させて本体を見つけ出し、直ぐにワザをストーンエッジへと切り替えて攻撃をした。

「エ、エモンガこうそくいどうで避けて!」
「エモ!?エ、エモエモエモ!!!」

瞬間的なワザの切り替えの早さに戸惑うエモンガだがこうそくいどうで振り切るようにして攻撃を避けきる。見せ付けられたドサイドンのレベルの高さ、数え切れないほどのバトルの経験を積んで来たという証明にもなっている。

「エモンガ!アイアンテール!!」
「エエエモン!!」

高められたスピードを生かしたアイアンテールがドサイドンの顎へとクリンヒット、そのまま大きな身体を空中に晒しながら、地面へと落下した。

「今ね!お願いモンスターボール!!」

モンスターボールを投擲、それはドサイドンの頭に当たってドサイドンはボールの中へと吸い込まれる。が、まだスイッチ部分は赤いしボールはカタカタと震えている。
ブルブルブルブルブルブル・・・パァーン!!中からドサイドンが飛び出して来てしまった。

「おしい!」
「まだ来るぞ!」

ドサイドンは足を地面にめり込ませると、大きく息を吸い込み腕に力を込める。そしてなんと掌から超圧縮した岩の砲弾を発射したのだ。重機関銃の如き連射力にエモンガは驚き回避をし続けるが、次第に命中し始め疲弊していく。

「エモンガ!こうなったら一か八か!めざめるパワー!」

全身からエネルギ-を放出し、それをドサイドンへと発射する。ドサイドンは最早固定砲台と化しており岩の砲弾を超連続で放ち続けている。そしてめざめるパワーとぶつかり、大爆発を起こす、がその中を突っ切るようにするエモンガ、ドサイドンの元へとたどり着くとアイアンテールをその頭部に炸裂させた。

「ドォ……サァァ………………」

ぐらりと巨大な揺らぎ、そのまま地面と没した。

「今度こそ!お願いモンスターボール!!」

モンスターボールを投擲、それはドサイドンの頭に当たってドサイドンはボールの中へと吸い込まれる。が、まだスイッチ部分は赤いしボールはカタカタと震えている。
ブルブルブルブルブルブル・・・コーンッ!!!

「やった!ドサイドンゲットでNice smile!!!!」」
「エモエエモ!!」

ドサイドンの入ったボールを手に取り、笑顔を浮かべるカミツレ。

「やったなカミツレ」
「うん!ジンが私を信じてくれたお陰よ!さあ出てきてドサイドン!」

ボールからドサイドンが飛び出し、カミツレを見る。

「これから宜しくねドサイドン!」
「ドォォオン」
「なんていってるんだシャルズ?」
『こちらこそ宜しくな嬢ちゃんだったさ』
「ドサイドン!早速だけど、私とジンを貴方の背中に乗せて泳いでくれない!?」
「ドン」

腕を差し出し、その上にカミツレとジンは乗ってドサイドンの背中に乗った。それを確認するとドサイドンは湖に入り、凄い速度の泳ぎを見せる、殆ど揺れも無く快適な乗り心地だ。

「凄い凄い!速いし揺れもないなんて!」

ジンはドサイドンの泳ぎを見ていると、足で水をかくだけではなく腕から空気が出ていることに気づく。

「成程な、掌から空気を出してそれを推力にして泳いでるのか」
「よぉ~し!ドサイドン全速前進、キャンプ地に向かって泳ぐのよ~!」
「ドォオオオン!!」

なみのりドサイドンが仲間に加わった!頼もしい仲間が増えたカミツレ、これからどんな活躍をするのか、ポケモンリーグを目指す旅はまだまだ続く、続くったら続く!!

to be continued・・・  
 

 
後書き
遊園地!ギアステーション!様々な名所が揃った街、ライモンシティに到着だ!
早速ジム!っと行きたかったんだけど、俺たちの前に現れたのは、なんとユウヤのお母さん!?
ええ!?ユウヤをつれて帰る!?いきなりなんで!?はっバトルで決着を付ける!?
って何で親父まで居るんだよ!?こうなったらやってやる!行くぜユウヤ!
俺達の力を見せてやるんだ!!

次回、ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

決戦!ライモンシティ!! 
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