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転生者の珍妙な冒険

作者:yasao
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第一部 異世界邂逅編
序章
  あれ・・・? いや、あれ・・・?

 
前書き
作者はジョジョのキャラなどは好きですが、原作は第三部の途中(マニッシュボーイ戦)までしか読んでおらず、その他の作品もアプリゲームだけです。
ご了承ください。

また、この作品に出てくるジョジョネタは、基本スタンド程度です。 

 
死と言うトンネルを過ぎたら、真っ白な世界でした・・・・。

いや、何を言っているのか分からないが、俺にも全く状況が分からない。
兎に角、情報を整理しよう。
俺は、キリスト教系ミッションスクールに通ってた夜集阿(よしゅあ) 聖斗(せいと)だ。
キリスト教系の学校なのにこんな名字だから、ちょくちょく生徒に怒られる。何で親も俺をクリスチャンの多い学校に入れるんだよ・・・・。
あの時もそうだ。
いつものように生活指導のオッサンに「主と同じ名など、恥を知れーーー!!!」って追いかけられて、それから逃げてたら目の前のトラックに気付かずに轢かれた。

・・・・・・・・。

うん、俺死んでるわ。
マジかよ、若干17歳で人生終了は流石に悲しすぎるだろ・・・。
あのジョナサン・ジョースターでさえ21歳まで生きてたんだぜ? もうちょっと人生楽しみたいわ~・・・。

『うん、分かる分かる。ディオもせめて新婚旅行終わってから狙えばいいのにな。』

いきなり後ろから声が聴こえた。
振り返ってみたら、そこにいたのは真っ白な服を着た髭生やした爺さんだ。真顔作ってるけど目が笑ってやがる。驚いたところ見て笑いたいんだな・・・・。
癪なので普通に対応してやった。
「いや、ジョナサンの人生はアレで短いけどいい人生だったんだよ。俺が言ってるのは俺の人生だ。」
『あ、そうなの・・・?』
目に見えてションボリしてやがる、ザマァ。

「そうだよ。で、此処は何処でアンタは誰だ?」
『そんないきなり色々聞かれても・・・・。まぁいい。ココは死後の世界で、儂は神じゃ。』
色々って、2つしか聞いてねぇじゃん。
だが取りあえず、此処が死後の世界ってことは分かった、コイツが神なのも分かった。ある意味納得だ。
「そうか。で、俺はこれからどうなるんだ?」
『そうじゃなぁ・・・・・。取りあえず、君が死んだのはコッチのミスだから、欲しい能力渡して転生かな、元いた世界には戻れないけど。』
それを聞いた瞬間、体が勝手に動いた。
素早く神の後ろに回り、頭頂部に全力の踵落とし。神は沈んだ。
『痛い!!? ちょっと何する!? 儂は神じゃぞ? 偉いんじゃぞ?』
「五月蠅いわ、何だよコッチのミスって。俺まだ生きてたかったんですけど?」
喚く神の背中を踏みつける。頭にしてもよかったが、それだと会話が出来ないから止めといた。
『痛い痛い!! 分かった分かった、儂が悪かったから止めてくれ、背骨折れる!!』
謝罪して来たので取りあえず足を離す。
『無茶苦茶な小僧じゃ全く・・・。だから、本当はあの時死なすつもりじゃなかたんじゃ。運命神が寝とって下界の監視を怠りおってな、だからあのザマじゃ。おかげで最高神のこの儂が踵落とし食らうし・・・。』
「成程、アンタがやった訳じゃねぇのか、だったら不問にしよう。で、欲しい能力ってのは俺の思うままか?」
『いや、そこは儂が不問にするところのような・・・・。まぁ、そうじゃよ。基本的に何でもOKじゃ、不老不死とか絶対に傷つかない体とか、そういう自然の摂理を超越したものは駄目じゃよ。尤も、行くのは剣と魔法の世界じゃから魔法はOKじゃがね。』
成程、剣と魔法の世界か・・・。
ならアレもOKかもな。
「じゃあ、ジョジョに出てくる波紋の呼吸法と、後は第三部のスタンドのタロット系全部は出来るか?」
1回使って見たかったんだよな、山吹色の波紋疾走(サンライトイエロー・オーバードライブ)とか、甲冑脱衣(アーマーテイクオフ)とか。
『ふむ・・・、まぁ大丈夫じゃよ。それにしても・・・・ククッ・・・・。』
そう言って神は笑い出した、何だ?
『いやスマンスマン、お主はそう言うだろうと思っておったのじゃよ。あぁ、もう能力は授けたぞ。後は向こうの世界で説明する。』
早いな、もう能力授けれたのか・・・。
そう思っていると、俺の体が光り、足から徐々に消え始めた。
「転生が始まったのか?」
『そうじゃよ。これでお主の第二の人生が始まるんじゃ。儂との会話は最初に能力を教える以外は出来んと思っておいてくれ。』
成程、ちょくちょく小説である神との会話は無理なのか・・・。
「分かった、じゃあ最後に1つ教えてくれ。神のミスで死んだ奴は皆転生させるのか? 運命神とやらの状態を聞く限り何回か起こってそうだが・・・。」
『いや、本来は謝罪の後、全ての罪を帳消しにして天国に逝かせるだけじゃよ。お主を転生さすのはな・・・』
そう言って、奴は笑いながら言葉を続けた。
『お主がジョジョファンじゃからじゃよ。儂もジョジョ好きじゃし、ジョジョファンに悪い奴もおらんじゃろ。』











「・・・・・・・は?」
その言葉を最後に、俺は新しい世界へと降りていった。 
 

 
後書き
ここでは、その話が終わったごとのレギュラーのステータスを紹介します。


夜集阿 聖斗
身長175cm
体重60kg
魔法適性不明
ジョブ未定
スキル:波紋の呼吸法、スタンド(タロット大アルカナ) 
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