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東方変形葉

作者:月の部屋
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変化と不変の入り乱れ
  東方変形葉 番外1「ふらんちゃんとえほん!」

 
前書き
注意

これは番外編です。
時系列は基本的にA話とB話の間に位置します。(つまり例えるなら、1話と2話の間の出来事です。)
本編ではオブラートに包んでいるアレなやつがぽろっと出てきている可能性がございますが、あまりにグロすぎる描写は絶対にありません。

つまらない可能性がありますので、虫の知らせを聞いた人はムーンウォークをしながら本編に行ってくれてもかまいません。 

 
フラン「ねーねー、おにーちゃん!絵本読んで~!」

裕海「絵本?あったかな?きらちゃん、ほたるちゃん、何かある?」

きらちゃん「あっちにあったよ~!」

ほたるちゃん「あったよ~!」

裕海「ああ、これか。ありがとう、二人とも。え~っと、桃太郎?まあいいか、これにしよう。」

フラン「わ~い!」

きらちゃん「わーい!」

ほたるちゃん「わーい!」

裕海「読むよ。え~っと―――」

1話
むかしむかしあるところに、名前の頭に“お”がつく人が2人ほど住んでいました。
あるとき、“お”の一人が川へ洗濯に行くと、そこには異臭を放ちまくる腐乱しまくりの謎の物体がありました。興味本位で持ち帰って素手で割ってみたところ、なかからおよそ3mmから50cmくらいの男の子が出てきました。
山に行っていたもう一人の“お”が、片手で体長3mはある熊を引きずりながら帰ってきました。その男の子に驚いたもう一人の“お”は、その男の子を熊で叩きつけようとしましたが、なんということでしょう。男の子が小指で受け止めたのです。そして熊を掴み、もう一人の“お”に投げました。――――――


裕海「・・・桃太郎のストーリーと感じられる部分が全く存在しないな。“お”のつく人ってなんだよ。」

きらちゃん「男の子が入っていた物体は桃ですらないんだね。」

ほたるちゃん「それに身長の説明が雑だね。」

フラン「あはは、この本おもしろーい!」

裕海「う~ん、フランのツボはよくわからないや。一応続きを読むか・・・。」

2話
乱闘の末、もう一人の“お”と和解した男の子。男の子は、立派に熟すようにと、桃太郎と名づけられました。
桃太郎の身長は一時間に約五十ミリメートルずつ伸びていき、一日後には成人男性並みになっていました。
そして彼は「“お”と“お”、いままでご苦労だった。私は今から鬼を退治に行かなければならない。じゃあな、あでゅー。」と言い残し、家を分速十mの速さで出ていきました。
桃太郎は、その家の家宝であったきびだんごを無断で持ち出していました。すると、桃太郎の前に猿とキジと犬が現れました。何事かとその動物たちを、そこらに落ちていた謎の物体で謎の攻撃をしました。しかし、動物たちはひらりとかわし、きびだんごを一個ずつ奪っていきました。そしてそれを食べた途端、動物たちは急に動きがおかしくなりました。桃太郎がきびだんごのラベルを見ると、「洗脳薬入り」と書かれていました。


裕海「1話の時も思ったけど、身長の説明は雑だな。」

きらちゃん「分速十mって遅いよね。」

ほたるちゃん「家宝は勝手に持ち出しちゃダメよね。」

裕海「・・・なんて教育に悪い本なんだ。」

フラン「う~ん」

裕海「おや?さすがのフランもお気に召さなかったか。」

フラン「きびだんごほしいな~。」

裕海「洗脳薬入りだぞ?」

フラン「それでもいい!おなかすいた!」

裕海「フランは無人島に放り出されても大丈夫な感じがするな。はい、クッキー。」

フラン「わーい!」

3話
図らずも見事洗脳に成功した桃太郎は、お供を連れてかなり寂れた漁港に行き、船を奪って鬼が島へと向かいました。
しばらく船を動かすと、禍々しい気を放ちまくった島が見えてきました。
上陸すると、数人の鬼が待ち構えていました。そして鬼たちは言いました。『ぐへへ、来いよゴミクズが』と。
その言葉にイラついた桃太郎とそのお供は、鬼の顔を殴り、殴り、蹴り、蹴り、爆散させたりとやりたい放題しました。そしてその後、桃太郎が鬼を全滅させたと思って帰ろうとすると、なんと上から鬼が降ってきました。
なんと、まだ生き残っていたのです。不意を突かれ、桃太郎とそのお供はぼこぼこにされ、昇天しました。

終わり

きらちゃん「船、盗んじゃだめよ?」

ほたるちゃん「退治の仕方が残酷だね。特に最後・・・」

裕海「文がめちゃくちゃで支離滅裂で読後感の悪すぎる作品だな。しかも3話はいきなり犯罪スタートかよ。」

フラン「あははははは、終わり方雑すぎるね~。」

裕海「・・・フランのツボはどこなんだろう。・・・あれ?もう一冊あるな。」

フラン「よんでよんで~!」

きらちゃん「よんで~!」

ほたるちゃん「よ~ん~で~!」

裕海「はいはい。えっと、浦島太郎か。あまり期待はできないけど、読むよ。」


1話

ある村に、浦島太郎が住んでいました。いつものように“立ち入り禁止!”と書かれた看板のところに入って釣りをしていました。
その日は魚が全く釣れず、今日は不漁だとあきらめて帰ろうと砂浜のほうを見ると、少しおおきなカメがいました。なんとなくそのカメを見ていた太郎でしたが、ある異変に気が付きました。
なんと、カメの周りの砂から囲うようにして4人の子供たちが湧き出てきたのです。出てきた途端、片手に持っていたこんにゃくでカメを叩き付け始めました。
これはいかんと、太郎が止めに入りました。釣竿の先から銃口が出てきて、威嚇射撃を始めました。子供たちはあわてて逃げ出しました。
ついでにおびえていたカメを慰めて、家に帰ろうとしました。すると、後ろから声が聞こえました。
「ミーといっしょ~にりゅ~ぐ~じょ~へきてくっださい~!」
後ろを向くと、驚いたことにカメが人の言葉をしゃべっていました。聞けば一瞬で腹が煮えるほど苛立つ口調で。
一瞬、子供たちが落としていったこんにゃくを叩き付けてやろうかと思いましたが、思いとどまりました。カメの言うとおりに、カメの背中に乗って竜宮城へ行きました。・・・竜宮城に着くまでの間、太郎は酸素ボンベを使っていました。

きらちゃん「立ち入り禁止に入っちゃいけないんだよ~。」

ほたるちゃん「子供たちの登場の仕方がどの妖怪よりも妖怪じみてたね。」

裕海「なぜ武器がこんにゃくなんだっていうことはもう突っ込まないけど。太郎、なんか暗殺界で働いてんの?釣竿の先から銃口って・・・。しかも最後夢がないな。酸素ベールです、みたいなの無いの?」

フラン「むぐむぐ。は~、お腹いっぱい。」

裕海「まあ、続き読むよ。」

2話
竜宮城に着きました。村の湖の半分くらいの大きさです。カメは自分の手をありえないほどのばし、竜宮城の扉を開きました。その伸びる手で子供たちをはらえよと思いながら、太郎は中へ入りました。
中に入ると、魚から手足が生えた謎の生物が出迎えてくれました。鯛のように見える魚でしたが、体長が2mほどありました。
謎の魚に導かれ、ある部屋へとたどり着きました。そこには、可愛らしいお姫様のような人が気味の悪い謎の物体を持って立っていました。

裕海「竜宮城の大きさが結局わからないな、対象より大きいものだしちゃだめだし、村の湖の大きささえわからないし。展開がめちゃくちゃすぎるな。」

きらちゃん「鯛もどきこわ~い」

ほたるちゃん「こわ~い」

フラン「魚の手足ってどんな味なんだろうね。おにいちゃん、つかまえてきて!」

裕海「フランの思考は何かが少し外れているね。というか、いないよそんな訳のわからない生物は。きっと不味いだろうし。ところでフラン?俺の脚の上に乗るのは別にいいんだけど、そのうえでドロワを脱ごうとしないで。」

フラン「襲ってもいいよ?ちらっちらっ」

裕海「今度ね、今度。はい、続き続き」←結構焦ってる。

3話
可愛らしいお姫様はにっこりとほほ笑みました。つられて太郎も微笑みなりましたが、それもつかの間でした。
なんと、お姫様が持っていた気味の悪い謎物体を投げつけてきたのです。みごと太郎の鳩尾に入りました。
悶絶している太郎は、なぜこんなことをしたのかを聞きました。するとお姫様は、「私の趣味です」と、だれが見ても輝かしいと感じるような笑顔で言いました。
ここは危険だと悟ると、言い訳をして帰ろうとしました。回れ右をし、全速力で外に出ようとした時、固いものが背中にぶつかりました。
見てみると、それは黒い箱でした。なんとなくそれを持って海岸へと急いで戻りました。
やっと元の世界に戻れた太郎ですが、そこの風景は変わり果てていました。道行く人に今日はいつか聞いてみると、太郎がいた1000年後でした。
驚いた太郎は、やけになって黒い箱をあけました。すると、体がみるみる鶴のようになっていきましたとさ。

終わり

裕海「お姫様の趣味悪っ!?」

きらちゃん「それ以外はまあ普通だね。」

ほたるちゃん「そ、そうかな~?さすがに1000年は進みすぎじゃないの?」

フラン「あれ?太郎は箱をあけたらおじいさんになったんじゃないの?」

裕海「いいところに気が付いたね。よく知られているのがおじいさんになっちゃった説。そしてもう一つが鶴になっちゃった説。まあ、おじいさんになった後に鶴になるっていうのもあるけどね。」

フラン「へ~」

レミリア「ちょっと何してるの?私も混ぜなさいよ。」

きらちゃん「もうおわったよ~?」

ほたるちゃん「一足遅かったね、レミリアさん~。」

裕海「この絵本を読んであげてたんだよ。」

レミリア「・・・それ、私が書いた本よ?」

裕海「・・・・・・」

きらちゃん「・・・・・・」

ほたるちゃん「・・・・・・」

レミリア「な、なんだその反応は!?」

裕海「・・・レミリア、気が済むまでなでなでしてあげるから、絵本を書くのは諦めた方がいいよ?」

きらちゃん「う、うん」

ほたるちゃん「まあ、がんばってね。」

レミリア「そんな哀しげな声で私を慰めようとするな!うーっうーっ」

フラン「い~な~、お姉様。なでなでだって。」

続く?
 
 

 
後書き
・・・なんか思いついて書いてしまいました。24話はちゃんと進んでいますのでご安心ください。
さあ、次こそ弾幕サバイバルゲームの始まりです。 
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