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リメイク版FF3・短編集

作者:風亜
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赤魔と白魔と

 
前書き
アルクゥ視点、ストーリー序盤の話。 

 
「赤魔はおれ! 戦士はアルクゥ! シーフはレフィア!……んで、白魔はイングズなっ!」


 風のクリスタルの前で、ルーネスが勝手に僕らのジョブを決めてしまった。

何か、みんな適性じゃない気がするんだけど。

「ぼ、僕、戦士より黒魔の方が向いてると思うんだよね。それに、回復役っていったら女の子であるレフィアに──── 」

「あらアルクゥ、それは偏見というものよ? あたしはむしろ戦士でもよかったくらい!……まぁシーフでもいいわ、何かすっごく身軽になった気分だし!」


 それはそうだと思うよ、ヘソは出てるし腕も脚も思いっきり………

スタイルがいいのは分かるけど、目のやり場に困るなぁ。


「で? あんたが赤魔って……、一番出来の悪そうな頭のルーネスが白黒魔法扱いきれるわけっ?」

「ん~、ムリだな! おれ出来るだけ二刀流で戦う!!」

 それって、赤魔の意味あるの?

「 ────── 」

 イングズがさっきから黙ったままなんだけど、白魔のフード被らずに無表情で何か怖い。


「何だよイングズ、云いたい事あるなら云えよっ?」


 そりゃルーネスに云いたい事もあるだろうに。

イングズは今までサスーンの兵士としてやってきたのに、体力を発揮できない回復と補助メインの白魔じゃあ………


「行くぞ、サラ姫様を待たせる訳にもいかない」

 あ、1人風のクリスタルの後ろの魔方陣に乗って、先に地上へ出て行っちゃった。

「あれ、絶対怒ってるわねぇ。あんた……、わざとでしょ」

「べっつに~? 今まで通り兵士っぽいのやらしても、つまんねーじゃん!」

 い、嫌がらせ? でも本当に嫌なら、自分の意思で変えればいいのに。


僕らはこの後、ジンの呪いを解いて───カナーンの町へ向かうために飛空艇失って………

そして、ある人がドラゴンの住む山へ行ったまま帰って来ないというのを聞いて、

人助けも兼ねてそこへ行ってみる事にした。




「うへぇ! ここのモンスター鳥っぽいのばっかで攻撃しづらいぜっ」

「だったら黒魔法使いなさいよ!……あぁもう、なっかなかいい物盗めないわねー!?」

「ふ、踏み込んで~………えい! あれ、倒しきれなかった────うわぁ?!」


 ルーネスは赤魔なのに物理攻撃一辺倒、レフィアは盗むのに夢中。

僕は……、まだ慣れないアビリティの<踏み込む>で与えるダメージを増やすけど、同時に自分の防御力も下げてしまう。

僕は、モンスターに反撃されていきなり戦闘不能寸前に陥った。


「んなろ……、よくもアルクゥを! これでも喰らえ、<サンダー>!!」

 る、ルーネス、やっと……魔法を放つ気になったんだね。

でも、出来れば僕に回復魔法使ってほしかったなぁ。



「 ────ふぅ、戦闘終了ね! アルクゥ、大丈夫?……ほらイングズ、回復してあげて! 今にも倒れちゃいそうよ?」

「 判っている 」


 イングズ……、まだ白魔を続けてる。レフィアに促されて、僕に2回ほど<ケアル>を掛けてくれた。


「あ、ありがとう……。あの、イングズ、別にルーネスの云う通りにしなくてもいいんだよ? 君だって、白魔で納得してるわけじゃないよね」

「 ……アルクゥも、戦士のままじゃないか」

「あ、えと……、これも一つの経験かなって」

「 ────私もそのように感じてはいる」

「そう……、なんだ」


「イングズ~、おれも回復してくれよー! 結構ダメージ受けたからさぁ?」

「 ……知らん。赤魔なら自分で回復しろ」


 ルーネスに冷たく云うイングズ。やっぱり、ちょっと気に入らないのかな。

……それから中腹辺りになって、レアなモンスターらしきラストバードと遭遇した。

「 ────やったわ! フェニックスの尾ゲット……って、きゃあ?!」


 シーフのレフィアが、ラストバードの一撃を受けて石化しちゃった……!?

うわ、どうしよう、ここまでの敵でも何度か石化させられて、アイテムの[金の針]使い果たしちゃってる……!

「ま、まずいよ! ここは一旦逃げて、町まで戻った方が……っ」

「石化してるレフィア置いて逃げるわけいかないだろ! おれ達でこいつ倒すんだ……! でぇりゃあ!!」


「 私も前衛に出て戦う」

 え? イングズがそう云って、杖だけでラストバードに向かって攻撃を……!?


「ば、バカ! 白魔が前に出て来んなっ!」

「少しでも早く倒し、石化しているレフィアを連れて町へ戻る為だ、文句など聞かない!────ぐッ」

 あ、ラストバードがイングズに攻撃を……! 石化はしなかったけど、かなりダメージを負ったみたい。

ここで戦士の僕が踏み込まなくてどうするんだ、行くよ……!


「 えぇーいっ!!」

 僕は渾身の踏み込むでクリティカルを出して、何とか倒す事ができた……。イングズは杖にすがって、屈み込んじゃってる。


「無茶すんなよな~。ほら、<ケアル>!」

 赤魔のルーネスが回復魔法を掛けるけど、イングズはそっぽ向いてる。

「やっぱ気にくわないんだろ、白魔の自分?」

「 ────別に、4人のジョブのバランスを考えた上の事だ」

「それでも回復ばっかに回るジョブは性に合わなーい!……って、正直に云えばいいじゃん」

「何事も……、経験だろう」

「へーそーですか~、強がっちゃって……。あきた!! おれやめるわ、赤魔。ジョブチェーンジ、白魔っ!」

「「 は……?? 」」

 僕とイングズは、唐突なルーネスに呆気に取られた。

「やっぱ赤魔に向いてんの、イングズだと思うんだ。おれじゃ何でもそつなくこなせねー! 今度はおれが回復役なるよ」

「 な……、今更──── 」

「ほら、早く赤魔なれって! んで石化してるレフィア3人で担いで、カナーンの町戻って体勢を立て直そうぜ!」

 うわ、ルーネスがまともな事云ってる。レフィアが云うようにいつもはバカっぽいけど、たまにはしっかり────

「それより今は3人でシーフになった方が、[とんずら]を使えて早く戻れる筈だ。……私が赤魔かお前が白魔かは、町に戻ってからでいいだろう」

「 へ? そうか??」

 やっぱり、イングズの方がしっかりしてるよね。

石化してるレフィアを担いでモンスターからは[とんずら]しつつカナーンの町に何とか戻って、レフィアの石化を[金の針]で解いた上でイングズは赤魔に、そしてルーネスは白魔に改めてジョブチェンジ────

かと思ったら、僕を白魔にしてルーネスは戦士になった。

………やっぱり、剣で戦いたいんだって。

はぁ、これからも気まぐれは続くんだろうなぁ。




END 
 

 
後書き
ストーリー序盤なので、ストナとかエスナ使えません。 
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