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ハイスクールD×D~妹様な転生者~

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第1話 出会いは突然過ぎる?

 
前書き

ちょっとした出会いです。

少し修正しました。

 

 
 


突然過ぎだけど………



「………道に迷っちゃった」



あのプライベートジェット機から降りるとそこには紅色に金の縁取りがされたスカーレット家専用リムジンがあったからそれで駒王学園の近くの街まで来たのはよかったのだけど………

「ここからは周りの景色を見ながら歩いていくね♪」

そんな事を言いながらリムジンの運転手の制止を振り切って外に出たらたった10分で迷子になっちゃいましたぁ………
しかも住宅街に迷い込んでしまい、日が沈みかかって夕方になってる。

「一応お昼までに駒王学園の職員室に訪ねる予定だったのに………はぁ」

私はため息を吐きながら夜が近づくにつれて沸き上がってくる吸血鬼としての力を抑えつつ周りに歩く人のいない住宅街を歩く。
しかし、いったい自分がどこにいるのかすら分からずに歩き回っているのでさらに迷ってしまっている………

「駒王学園ってどこに行けばいのぉ………」

だんだん不安になってきた私はそう呟きながら涙目になってきた。
今まで屋敷から出たことがなく、不自由する事なく甘やかされて育った私には今の状況が受け入れられず耐えられるような精神力が育ってない。
前世の知識を引っ張り出したとしてもそれは役に立つ事はなく、夜に出て来る変質者の出現率が上がるなどの逆に不安を掻き立てるような知識しか出てこない。

「もうやだぁ………」

力無くそんな呟きがこぼれ、涙が流れそうになったのを我慢し俯きながら薄暗い路地を曲がったその瞬間………



「きゃっ!?」

「おわっ!?」



私はナニかとぶつかって仰向けに倒れ込んだ。
しかし、それは向こうも同じだったようで

「痛てて……なんだよいったい………」

そんな声が聞こえてくる。
ぶつかった相手は声だけで判断するとどうやら男性らしい。
私は自分の不注意でぶつかってしまった相手に急いで謝ろうとして………気が付いた。

制服のスカートがめくれて中の下着がまる見えだということに………

「あ、白レース」

ちょうど相手の視界にも私のスカートの中が見えたらしい。
その男性が学生制服を着ているところを見れば相手が学生だという事は分かる。
しかし………その血走らんばかりに凝視するいやらしさが篭った視線が私の下着を捉えて離さない。



「……………ふぇ」



もう………いろいろと限界だった。
確かにあの時、私を止めようとするリムジンの運転手を振り切って自分の足で駒王学園を目指して迷子になってしまった自業自得な私だけど………

「ひっく………うぅ………」

この状況は前世の知識があるにしてもその性格は受け継がれてはいないし屋敷からほとんど出たことがなく、今まで父親以外の男性とほとんど接触したことない環境で甘やかされながら箱入り娘として育った私にその視線を受け止められるような心の力はない。

「あ、ちょ!?」

そんな私の様子に気が付いたのか、私の下着から無理矢理名残惜しそうに視線を外した男子学生が私に何か言おうとしていたが………一度決壊したこの気持ちはもう止められない。



「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!もう………もう帰りたいよ!!お姉様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



その叫びは僅かに残る太陽の光に照らされる住宅街で涙を流す私とその側でオロオロと慌てる男子学生という訳の分からないカオスな状況に偶然その場に通りかかった通行人が国家権力(警察)という存在を呼ぶきっかけとなり………


「俺は………何もしてないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「はいはい、あとの話は署で詳しく聞かせてもらうから………ん?君はたしか駒王学園で変態と有名な兵藤一誠とかいう学生だな!?………もう素直に白状するんだ」

「え!?そんなに俺って有名なのか?………っていうか冤罪だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



男子学生がパトカーに乗せられながらそんな会話があったとか無かったとか………
しかもその後、今まで私を探していたらしいリムジンの運転手に私は発見されて駒王学園までリムジンで向かっていったので男子学生の冤罪を証明することが出来ず、取り調べが深夜まで続いたのはまた別のお話………



 
 

 
後書き

原作主人公ェ………

こんな事になったら作者は堪えられませんwww


 
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