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改正版 後悔先に立たず、後に立つべし

作者:天竜光魔
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9話(改正)

 
前書き
 戦闘シーンは難しいです。 

 
 武器の製作を依頼して3か月が経過しました。
 まずは、ガジェットを売り出すにいたって、会社名をI・D社ことインフィニティ・デスティニー社に変更し、土木専用のガジェットを売り出しました。
 この会社の名前はジェイルとノエルに感謝を込めてつけました。
 二人がいないと会社が出来なかったと思われるので、ジェイルの無限の欲望という開発コードとノエルの名が運命の女神から付けたことから、無限と運命からインフィニティ・デスティニーという名にすることにしました。
 計画どうりにブリタニアの首都ペンドラゴンの郊外ので土地を買い、本社と工場を2か月程掛けて作り上げました。
 その建造の際、宣伝も兼ねて重機に混ざり10体程のガジェットを作業にあたらせました。
 ガジェット自体は、既に数百有るのですが、それ程大量のガジェットをどの様にして生産したのかを不審に思われる事わかっていましたので、10体となりました。
 現場での反応は良かったのですが、ガジェット自体は現状は10体程しか販売されておらず、その殆どが、ブルタニア軍が購入していきました。
 その為に、会社自体はうまくはあまりいって無いのが現状です。
 まだ、始めたばかりなのであまり焦ってはいませんが、このままでは、不味いでしょう。
 それでも、ノエルの事を信じて待つしか無いのですが。
 
 現在、武器が完成したとの報告を受けて、ジェイルの研究棟に行ったのですが、足の踏み場もなくになった研究室に2本剣が台座に飾っていました。
 色はグレー、長さは80cmほどの実体剣でした。
 
「ジェイルは居ますか。」
「もう来たのかね。」
「ええ、これからの事を考えたら、どんなことに巻き込まれるか、わかりませんから。気になっていたんですよ。」
「では、その剣の事を説明するよ。まず、材質はゾル・オリハルコニウムで出来ている。そのままでも、十分な切れ味を誇るが、それでは、ただゾル・オリハルコニウムを加工しただけで芸が無い。そのために、念動力を込める事によりその真価を発揮する。手に取ってみてくれ。」
「わかりました。」

 ジェイルに言われたので手に取ります。

「手に何だかしっくりと馴染みますね。」
「そうかね。そこまで考えていたわけでは無いのだが、念動力を込めてみてくれたまえ。」
「剣に念動力を?。」
「試しにやってくれたまえ。」

 試しに念動力を込めてみると刀身自体にエネルギ緑色のエネルギー纏わり付き、20cmほど伸び100cm程のエメラルドグリーンの刀身に変わりました。

「これは、いったい。」
「君がそのフィールドを収束する事が難しいと言っていたのでね。それを何とかしようと思ってね。あの実験のデータを参考にゾル・オリハルコニウムを調査したのだが、ゾル・オリハルコニウム自体は液体状の金属の事だ。そして、結晶核の状態によって様々な金属結晶に変化する性質を持っているのだが、念動力に反応しやすい有機高分子の結晶核をやっと発見してね。その結晶状態のゾル・オリハルコニウム元に作り出したのがその剣だよ。だが、初めて試したのだが刀身が伸びるとは思わなかったよ。」
「そうですか。試すことは可能ですか。」
「もちろん。準備は出来ているよ。」
「では、実験室に行きます。」
「良いデータが取れるように頑張ってくれ。」
「わかりました。」

 私はこの時のジェイルが凄く良い笑顔である事に気が付きませんでした。

「くくく、さあもう一つの作品も実験しようか。そのために、彼女達に気が付かれないように気を付けていたのだからね。なに彼なら大丈夫だよ。頑丈だからね。では、始めようか統率型電脳頭脳シナプス。」

 私は実験室に入り、待っていると自動ドアが開き、ガジェットが3体入ってきました。
 そのため、念動力を流し、グレーの刀身からエメラルドグリーンの刀身へ変化させる。

「三体のガジェットは君に対して攻撃を行う。それを撃破してくれたまえ。」
「わかりました。」
「では、開始するよ。」

 その言葉と共にガジェットが私に襲い掛かって来る。
 刀身を下段に構え、コードを私に叩き付けてこようとするガジェットの左側をすり抜け、すれ違いざまに横に両断する。
 そして、動きの止まった私にすぐに加速したガジェットが体当たりを仕掛けてこようとする。
 そのガジェットに対して突きの体制をとり、突撃してセンサーになっている部分に剣を突き刺す。
 それだけで、動きを止め倒れる。
 そして、最後のガジェットはコードを展開しながら突っ込んできたので、上段に構えて、そのまま近づいて来たところを振り下ろす。
 そうすると、縦に真っ二つに裂けて残骸になりました。

「凄い切れ味でしたよ。鋼鉄が豆腐のように切れましたから。ジェイルにはいい物を作って貰えました。」
「どうかね。何か問題はあるかね。」
「特にありませんよ。」
「そうかね。次に行くとしよう。」
「いえ、十分に試すことが出来たのでもういいでしょう。」
「いいや、これからが本番だよ。次のガジェットを一体出すよ。」
「一体だけですか。」
「そうだよ。」
「何か物凄く嫌な予感がするのですが、やめてもいいでしょうか。」
「くくくくく、駄目だよ。では逝くよ。」

 そう言うと一体のガジェットが入ってきた。
 形は今までのガジェットと同じ楕円形だが、一回り大きく左右にアームが一つずつ付いていました。
 
「今度は、そのガジェットだよ。そのガジェットは一味違うから注意してくれたまえ。」

 その言葉と共に動き出すガジェットにを横に躱し、先ほどと同じようにすれ違いざまに切ろうとしますが、アームで防がれます。

「固いですね。」
「当然だよ。ゲシュペンストを解析したデータで作った装甲だからそう簡単には切れないよ。」
「そのようですね。」

 ジェイルと言葉を交わした後にガジェットが動き出します。
 反対のアームで殴り掛かってきました。
 それを躱して、アームの付け根を狙い剣を振るいますが、今度は機体を捻り躱します。

(やけに動きがいいですね。それに、さっきのガジェットと違いパワーもありますし、厄介ですね。)

 そんな思考をしながら動き続けます。
 互いに攻撃を躱すか、防ぐかしながら状況を見ていたのですがだんだんとガジェットの動きが良くなり、そんな余裕もなくなっていきます。
 
(まさか、この機体成長しっていっているというのですか。)

 そう思考しながら、ガジェットが突っ込んできたので頭を蹴り距離を取ります。
 そうするとガジェットの動きが停止します。

「ジェイル。このガジェット成長していますね。」
「そのとうりだよ。そのガジェットには、電子頭脳が使われており、あらゆる情報を取り込み蓄積していくことにより成長していく事を考えて制作した。私の自慢の作品だよ。」
「高性能電子頭脳を解析して作ったんですか。」
「そうだね。あれを元にして作り出した。では、紹介しよう統率型シナプスだよ。」
「統率型ですか。解析する物があれほどあるのに良く時間が取れましたね。」
「まぁね。あの電脳を殆ど流用したんだよ。それに、ボディもガジェットを改造したからそれ程時間は掛からなかたしね。私の作り上げた人工知能AIを統括し、運用することがこの子の製作目的だよ。君もアーニャも指揮官にあまり向いていないみたいだからね。だからと言って、AIだけでは、臨機応変な対応は取れないだろうからね。」
「本音はどうなんですか。」
「もちろん、あの電脳を見て作りたくなったからに決まっているじゃないか。」
「そうですか。十分データは取れたでしょう。これくらいにしませんか。」
「肝心なデータが取れていないよ。」
「どんなですか。」
「もちろん、統率型なのに指揮のデータを取らないといけないだろう。それに私はこの子の成長が楽しみでね。」
「もしかして、やるんですか。」

 いい笑顔でジェイルは、

「もちろんだよ。」

 と言い5体の同じタイプのガジェットを実験室のドアが開き中に入ってきます。

「いきなり、5体ですか。こっちの身にもなってください。」

 開戦の狼煙は5体のガジェットからのビームだった。
 こちらは、躱すことが出来ずにフィールドで受け止める事が何とか出来たが、指揮を執っているシナプスは後方に下がり、5体は前に出てきました。
 私の後方に2体、左右に1体ずつ、前方に1体というように囲まれてしまいました。
 私は囲まれている事もあり、剣を下段に構えて、偵察を使用します。
 そうする事により、後方のガジェットにも注意を向けます。
 暫く、にらみ合いが続いていましたが、左右と後方のガジェットが動く兆候を捉えたので前方に突撃します。
 私が動くと同時にガジェットも私のいた場所目掛けて動き出します。
 私は、それを無視して前方のガジェットに切り掛かります。
 先ほどよりも、更に念動力を込めて、私の斬撃を受け止めようとした左アームを切り裂き、殴り掛かってきた右アームをフィールドで受け止め、空いたボディーを切り裂く。
 そのまま、シナプスを何とかしようと視線を向けるが既に居らず、2体のガジェットがビームを放とうとしたのでフィールドを発動し受け止めるが、更に2体のガジェットが左右から攻撃してくるのを察知して、左のガジェットを躱し、右のガジェットの右アームによる攻撃を受け止めて、そのまま、力を込めて振り回して、左のガジェットに叩き付けて、ビームを撃ってきたガジェットに向けて投げ捨てる。
 2体のガジェットは素早く躱して、前後に挟んだ形で突撃して来るので、ギリギリまで引き付けて躱し、後方から来たガジェットに切り付けようとしたところで、更に2体のガジェットがそれぞれ左と右のアームを振り上げている事にきずき、両腕でガードするが後方に吹き飛ばされる。
 更に吹き飛ばされた位置に回り込んでいたシナプスに背中を強打される。
 「ガハ!」といううめき声を上げて壁近くまで吹き飛ばされて行く私に対して、ビームで攻撃してきたので、何とかフィールドを張り、耐えようとしたのですが、ダメージを受けて直ぐだった為に、痛みで集中する事が出来ずにフィールドを破られて、ビームに飲み込まれ、壁に打ち付けられます。
 何とか起き上がりますが、かなりダメージを受けた為に足が震えます。
 それに、かなり連携するのが上手くなっており、このままでは、敗北は必然となります。

「このままでは、まずいですね。頑丈ですし。」
「それを君が言うかね。いいのを何発も入っているのに倒れないのが凄いよ。それに、君の動きも良くなってきている。」
「こんな事初めてですからね。何とか慣れてきたところです。」
「それは良かった。でも、だいぶん疲れた来たようだが、大丈夫かね。」
「大丈夫じゃなかったらやめてくれますか。」
「駄目だよ。追い込めば、追い込むほどデータが更新されていくからね。」
「そうですか。でも、もう終わりにします。」

 そう言って、考えていた攻略法を実行に移し、一体のガジェットの近くにテレポートする。
 そうして、手で触れて、念動力で衝撃を内部に伝えるとそのガジェットは横に倒れる。
 そのまま、対応される前に次々に同じ手段で撃破して、最後はシナプスだけとなります。
 そうして、いよいよ足も限界となり、剣を杖にして何とか立っている状態になります。
 
「どうやったのかね。これほどあさりと。」
「内部に衝撃を与えて動作不良にしただけです。もっと早くに気が付いていましたが、シナプスには戦術や連携も学んでもらわないといけなかったので、ここまで付き合いましたが、もう限界なので終らせました。見ればわかるでしょう。私はもう限界です。」
「これからじゃないか。さらにガジェットを・・・・。」

 言い切る前にジェイルの後ろのドアが開き、ノエルが入ってきて、ジェイルを殴り飛ばし強化ガラスにぶつかります。

「大丈夫ですか、戒。」
「あまり、大丈夫ではありません。もう限界なので後を頼みます。」
「わかりました。」

 そう言って、剣から手が離れ、意識を喪失しました。
 その後、私は2日間寝込み、ジェイルはその間ノエルとアーニャにお仕置きを受けていたそうです。
 その時の事を聞くとジェイルは、振るえと冷や汗が止まらなくなるので詳しくは聞いていませんが。
 また、私の体は頑丈になり、サイコドライバーのLV自体は上がりませんでしたが、念動力等はさらに操作しやすくなったのが、救いとなりました。
 そして、ゾル・オリハルコニウム自体を元素変換装置でわずかな量ですが変換できるようにもなりました。
 
 

 
後書き
 名前:天王寺 戒
LV:11
PP:35
格闘:170
射撃:142
技量:147
防御:170
回避:183
命中:188
SP:124
性格:冷静(超強気)
エースボーナス:???
成長タイプ:格闘・特殊
空:A
陸:A
海:B
宇:A
精神:偵察1~  
   幸運
   ??
   ??
   ??
   ??
スキル:※エヴォリュダー(勇者LV9&底力LV9&戦意高揚)
    ※サイコドライバーLV2(念動力LV10&SP回復)
    ※完全記憶能力
     精神耐性
     ???
     ???
GP:9000
秘密基地(131/131)
撃墜数:1
 
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