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オズのモジャボロ

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第五幕その十

「あれですしね」
「そうしてもいいけれど」
 ドロシーはまた言いました、皆で黄色い煉瓦の道を歩きながら。
「兎の国はすぐだからね」
「じゃあ兎の国に行く方が近いですね」
「ええ、ひょっとしたら貴方達の誰かが知っているものかも知れないし」
 それでだというのです。
「見ればわかるかもね」
「あれっ、さっき見てわかるとは限らないって」
「見てわかる場合もあるじゃない」
「それもそうですね」
「そう、その時によるからね」
 だからだというのです。
「行ってみましょう、もうすぐだから」
「そうですか、それじゃあ」
「ええ、行きましょう」
 こうお話してでした、そのうえで。
 皆は兎の国に入りました、すると兎の人達二本足つまり後ろ足で立っていて人間の服を着た兎達が皆を笑顔で迎えてきました。
「やあやあようこそ」
「ようこそ来られました」
「ドロシーさんもモジャボロさんもお元気そうですね」
「他に初対面の子達もいて」
「私達の新しい友達よ」
 ドロシーは笑顔で兎の人達にお話しました。
「この子達はね」
「おや、髪の毛の色も目の色もそれぞれ」
「お肌の色も」
「私達と同じですね」
 見れば兎の毛の色は白だったり黒だったりです。茶色い毛の兎もいれば赤毛の兎もいてそこはそれぞれです。
「それぞれ個性的ですね」
「個性があって面白いですね」
「オズの国の人達だってそうでしょ」
 ドロシーはにこりとして兎の人達にお話します。
「白いお肌の人達だけじゃないでしょ」
「はい、カドリングの人達もですね」
「お肌の色も目の色もそれぞれですね」
「髪の毛の色も」
 実はオズの国にいる人達はドロシー達が元いた世界と同じです、様々なお肌や髪の毛、目の色の人達がいるのです。
 ドロシーもそのことをよく知っています、それでこう言うのです。
「だからこの子達もなのよ」
「ううん、黒い髪の毛と目の女の子の綺麗なこと」
「まるでお人形ね」
「こっちのブロンドの娘もね」
「何か凄い神秘的よね」
 兎の人達は恵梨香とナターシャを囲んでお話をします、ですが。
 男の子達はです、こう言ったのでした。
「あれっ、僕達はどうなったのかな」
「僕達のことは何も言われないけれど」
「言われるのは恵梨香とナターシャだけって」
「いやいや、男の子はこうした場合褒められないものだよ」
 モジャボロは笑って三人の男の子に言いました。
「男の子はその次だよ」
「恵梨香とナターシャの次ですか」
「その次ですか」
「そう、ほらね」
 ここで、です。兎の人達はなのでした。
 男の子達三人を囲んでです、こう言いました。
「ブラウンの髪とソバカスがいい具合だね」
「この子の黒い髪っていったら」
「ふうん、ダークブラウンのお肌が素敵ね」
「三人共それぞれいい具合ね」
「格好いいじゃない」
「まずは女の子を褒めてね」
 そしてだとです、またモジャボロが男の子達に言います。
「次に男の子なんだよ」
「そうなるんですね」
「女の子の後に男の子ですね」
「そうした順番ですか」
「そうだよ、レディーファーストを受け入れてね」
 そしてというのです。 
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