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魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者

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第二章 魔術師と英霊たちとの邂逅 〜冬木 第五次聖杯戦争〜
  精霊召喚って.....どんだけ規格外なんだ

とりあえず俺たちは士郎の家に戻ることにした

家に戻るといのいちばんにセイバーが士郎に駆け寄ってきた。マスターが危機的状況であったのは薄々気がついたらしい、といっても結界内に居た時は気づかなかったらしいが

「とりあえず応急処置だけしかできなかったわ」

「いや、それで十分だ。あとは俺に任せろ遠坂」

「まあ、遠藤くんなら安心だけど...どうするの?」

話しながらも居間に急ごうとする。いや、居間よりも道場の方がいいか

「セイバー、道場まで案内してくれ」

「わかりました」

ちゃんとは覚えてなかったのでセイバーに案内を頼んだ









「なにをするのですか?」

俺は背負っていた士郎を横にしながらセイバーの質問に答えた

「治療する。みんなさがっててくれ」

「できるのですか??」

セイバーが怪訝そうにこっちを見るが今はそんなことしてる場合じゃない

まさか今日だけで四大を二人も呼ぶなんてな

「水を司りし四大よ、我が言の葉を聞き届け給え」

「この詠唱、まさか!?」

集中する。周りの流れを感じ取れ

あいつらはいつでもそこにいるんだから

「かの者を癒し給え」

(全く、久し振りに呼んだと思ったらこんなこと?)

ウンディーネの声が聞こえる。仕方ないだろう?仲間がピンチなんだから

(変わらないわね。まあ、そこがいいのかもね)

そんなことを話しているうちに士郎の治療が終わった。傷だらけの体は元に戻り、呼吸も安定していた

(んじゃ、またね)

それきり、ウンディーネの気配は感じなくなった












士郎をセイバーに任せたあと、俺は居間に戻った瞬間に正座させられていた

「えっと.....なんでこざいましょうか遠坂様」

まじでこええええええええええ

目のハイライトが消えています!!やめて、死んでしまいます!!

というか冷や汗かいてるよ?こんなの戦闘中でもなかなかないよ!?

「あら、私に言うことがあるのでわなくて?」

ニコニコしてるけど余計怖いいいいいい

精霊のことですよね、わかりますううう

「えっとですねはい。あれは精霊召喚ですねはい」

「ふーん。で、どこまで召喚できるのかしら?」

少し、怒気収まったかな?好奇心が出てきた?

あ、ごめんなさいすぐにいいますからちょっとその気迫抑えて!

「俗に言う四大精霊、風のシルフ、水のウンディーネ、土のノーム、火のサラマンダーなら4重憑依もできます」

「精霊憑依って....とんでもない高等テクじゃない...」

それも四大とは...あのアーチャーですら口が開いてる

「次に荒ぶる四神とも言われている神霊、風のガルーダ、水のリヴァイアサン、土のタイタン、火のイフリートは単体憑依だけならできます」

遠坂がなんかもう愕然としてる。大丈夫かな?

「まって...それを憑依させられるってことは...」

「龍種を召喚できるのではあるまいな!?」

「ご明察。龍王バハムートなら召喚はできます」

しばらく沈黙.....したら遠坂が口を恐る恐る開いた


「そんなのを隷属させてるなんて....あんた聖杯戦争の参加者だったら勝てっこないじゃない」

「いや、そもそも聖杯いらんし。私、魔法使い」

「そういえばそうだったわね。ああ、常識と比べた私がバカだったわ」

忘れてたんかい、それに遠坂さんや、一つ勘違いしてるぞ


「それに俺、あいつら隷属させてないから。あくまで助けてもらってるだけだから」

「あ、そうなの。へぇー..........え?」

あ、まずい。耳塞ぐ





後にセイバーは語った

あのコンビがあんな声をだすなんて想像つかなかった。シロウの部屋にいた私にまで届いていましたし














あー、耳が痛い

あの後また色々聞かれて疲れた

ただ単に俺はあいつらと仲良いだけなのに

「なあ、イフリート」

「いや、なあと言われてもさあ。お前ほどの感応性がある奴なんてなかなかいないし。それに俺たちを剣で打ち破るやつなんていないから」

そこにいるであろうイフリートに声をかけた

俺は精霊との交感を高いレベルで行える才能を持っていた

精霊使いとしても名を馳せていた先生にして、可笑しいだろそれ、と言わせるレベルだ

具体的には五感全てにおいて精霊を知覚できる

下位の精霊から最上位の精霊、果ては神霊まで

ありとあらゆる精霊を知覚することが可能なのだ

因みに一番仲が良いのはイフリートだったりする




「ありがとうな。こんな俺を助けてくれて」

「お互い様だ。お前だって俺たちを助けてくれたことがあるだろう?」

「.....まあな」

頬をかきながら答える。あの時はただ単に体が勝手にうごいたんだ

「この世界では多分、お前の持てる力全てを使わなきゃ勝てない。俺らの力、存分にふるってくれ」

「ああ。でも、ガルーダ辺りは嫌々やりそうだな」

「確かに」

ガルーダはなんつうか、マイペースだからなあ。呼んでもたまにきてくれないし

「というわけだ。またな蒼炎」

「おう」

イフリートが去った気がした

それと同時に道場に遠坂達が戻ってきた

「士郎は?」

「もう目を覚ましたわ。セイバーになんで令呪を使わなかったってどやされてたわ」

「ああ。そういえばそんな便利なものあったな」

始めての真っ向勝負の殺し合いだったのだ。パニクるわな

「そうそう。今日から私たち、ここに居候するから。その方が色々と便利でしょ?」

「確かにな。じゃあ家の鍵かしてくれるか?俺はそろそろ戻るよ」

「はあ?何言ってるの??貴方もここに泊まるのよ?」

ふーん。




え?


「まじで?」

「まじで」

遠坂さん、その笑顔怖いです

この時、俺は士郎の家に厄介になることが確定した






その日の夜、夕飯を作ったら遠坂とアーチャーから殺気をむけられ、士郎からは感嘆を受け、虎からは竹刀の一撃を受けたのはまた別の話




え?あああの一撃は綺麗に返したよ
 
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